かたわらで泣いた

購入した作品の読み方

あらすじ

第1章と最終章、あとは会話で小説

作家と編集者が会う。原稿の受け渡しのためだ。
これまで共に仕事をしてきた時間も含め、深い信頼で結ばれた2人は
今、書かれつつある小説の今後の成り行きについて検討を重ねる。
そのあいだに、くだんの小説の第1章が挿入される。
そのあと、再び、検討の会話。そしてラストは・・・
会話と書かれた小説の両方が合わさって、この1つの小説ができあがる、
という入れ子状の仕組みを持ちつつ、最後はまた一つ、
意外性のあるひねりを加えてあるところを堪能したい。

【著者】
片岡義男
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/