とある飛空士への誓約8
あらすじ
エリアドールの七人、再会を果たす――
国家の思惑により「エリアドールの七人」と呼ばれ若き英雄として祭り上げられた七人の士官候補生。しかし時代の狂熱は七人を異なる四つの勢力へちりぢりに引き裂く。
ウラノスにてミオ・セイラとライナ・ベックは、健気な女王ニナ・ヴィエントに心惹かれながらもゼノンの意志に逆らうことができず、煩悶の日々を送っている。シルヴァニア王国には女王・エリザベート・シルヴァニア、ワルキューレ隊長・坂上清顕、副隊長・イリア・クライシュミットが所属し、第二次イスラ艦隊との合流に成功するが、エリザベートはセントヴォルト帝国からの独立を計るとともに、南多島海の三千近い島嶼群、ハイデラバード群島をまとめあげて、ウラノスに対抗しようとしている。ミッテラント大陸を追い落とされたセントヴォルト帝国にて作戦参謀・バルタザール・グリムは、秋津大陸に置き去りとなっている百七十万人の味方将兵を撤兵させ、ミッテラント大陸へ逆上陸させたいが、それには慧剣皇王国と休戦協定を締結せねばならない。
秋津大陸では、連邦制崩壊に伴い再び独立国となった「慧剣皇王国」において、紫かぐらが現政権転覆をもくろんでいるが……。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。