禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア

購入した作品の読み方

あらすじ

日本と中国には共通の神がいた

日本各地の川のそばには、数多くの石碑「文命碑」が立つ。“文命”とは古代中国・夏王朝の「禹王」の別名で、その伝承は治水の思想のほか、「平成」「疎通」などの言語、相撲の四股など、日本語と日本文化に深い影響を与えてきた。日中での伝承の実像と日本に渡来した経緯を解明し、文化的な相互理解の可能性を探る。

[内容]
序章 「治水神」の渡来
第一章 禹王はいかにして日本の神となったか
第二章 なぜ、京都御所の襖絵に禹王が描かれたのか
第三章 なぜ、九尾狐は禹王にとりついたか
第四章 どのように禹王は現代に生きているか
終章 東アジアで共有される禹王