縁は苦となる苦は縁となる

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あらすじ

燃え尽きて灰になる線香ではなく、長く香る香木になる

世のなかはたくさんの縁によって結ばれています。
ときには、縁が原因で苦しみを味わうこともあるかもしれません。
家族や友人、仕事仲間など、人間関係はとかく悩ましいものです。人付き合いから生まれる気苦労も、つきることはありません。
しかし、苦しみに出会ったことが縁となり、新しい生き方を見つけられることもあります。つらい状況の中で助け合った人、苦悩の時間を共有した人とは、その後も深い絆で結ばれます。
心の持ち方や考え方次第で、縁が苦となり、苦が縁になるのだとしたら、私たちはどんな出会いも悩みも意味があると受け止めなければいけません。(本文より)


奈良・金峯山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行を満行し、現在は慈眼寺住職で大阿闍梨である著者による、「とらわれる」ことに慣れてしまった現代人が、「手放す」ことを知るためのエッセイ。


●感情は区切りのよいところで捨てる
●伝えたいことは今日伝える
●相手をいったん受け入れる
●嫌いな相手との距離感をつかむのも修行
●叱るにも叱られるにも作法がある
●一つ褒めて、一つ助言をする
●自分が構えている間は、相手も構えている
●嘘はいけないが、嘘が状況を変えることもある
●下の世代に嫌われる勇気を持とう
●目の前の一人を喜ばせることから始めよう ほか



もくじ
第1章 燃え尽きて灰になる線香ではなく、長く香る香木になる
第2章 後ろ姿から学び、答えは自分で出す
第3章 自分がどれほど満たされているかに気づく
第4章 よいことにも悪いことにも執着しない
第5章 学びは毎日の生活のなかにある