まっ赤に燃えるゴリラ
片岡義男 275円
あらすじ
多くの片岡作品がそうであったように、出会いは路上。
そこにはオートバイがあり、19歳の少年がいる。
年上の女がリードする。女はその筋の男の「イロ」でもある。
初夏から秋にかけての時間の流れの中で
社会から、学校からはみ出し、嫉妬を土台とした堅固な三角関係に
ならない三人は、やがて二手に別れることになる。
三人のあいだには、不思議な好意と信頼がある。
さあ、ここからはそれぞれの時間だ。
ゴリラはカタギになる。まっかに燃えている。