逢見るい(著)/小玉英章(イラスト) 4件 人気順 新着順 愛の真似事 逢見るい(著)/小玉英章(イラスト) 25歳の時、わたしは先代のオーナーから譲り受けて、川崎駅近くにある小さなショットバーの店長になった。同い年だった彼女はすでにその店の常連客だった。華奢で背が高く地黒で、決して愛想がよくないわたし。淡い色のひらひらした服を着て、白くむちっとした男好きしそうな身体つきに、童顔でかわいらしく誰とでもすぐに仲良くなってしまう彼女。性格も含めて正反対なのに仲良くなった。彼女は男遊びがひどかったが、3年後に見合い結婚。日を跨ぐまで店にいることはなくなったが、ある日、珍しく閉店間際まで居座って2人きりになった。私はなんとなく以前、女と付き合っていたと告白。彼女は女に興味なかったが「店長ならいいかも」と言い始め、2人は一線を越えてしまう。彼女の夫に浮気がバレて呼び出されるが、彼は変態だった。「普段の君たちが見たい」とレズプレイを懇願され……。 110円 あなたが欲しい 逢見るい(著)/小玉英章(イラスト) わたしは三十路目前で職場結婚し、娘が生まれたのを機に仕事を辞めて専業主婦になった。夫は仕事も出来て、非の打ち所がない理想の結婚相手だった。絵に描いたような幸せな生活……。わたしはその中で理想の女であろうと家事も育児も頑張っていた。でも、夫はそんな姿を評価してくれない。何でも自分本位で、セックスもまったく気持ちよくなかった。夫に抱かれながら思い出すのは、一度だけ家に来たことのある男のこと。夫の同僚で、50代の冴えない熊のような男だ。夫にはバカにされていたが、その男はわたしの料理を褒めてくれた。掃除の行き届いたリビングを見て感心してくれた。頑張りを認めてくれた彼にひたすら甘やかされたいという妄想に駆られたが、もちろんそんなことはできなかった。思いを引きずるまま1年後、あの男がまた家に来ることになり……。 110円 最後の夜に。 逢見るい(著)/小玉英章(イラスト) 20歳の頃、彼と出会った。高校を卒業し、建築会社の事務員として仕事を始めて2年目のことである。学生の時から長く付き合っていた恋人と別れたばかりで、そんな私を慰めるために友達が出会いをセッティングしてくれたのだ。初めて会った時、彼は真顔で、怖くて後ずさりしてしまったが、普段は誰よりも笑う人だった。その後、猛烈にアピールされて付き合うことになる。彼がどういう人間だか知りたくなった。それまでわたしは「結局どうせ、他人なのだから」と恋愛は他人事だと思っていた。いつまで経っても愛がどういうものかわからなかった。そういう部分で、私と彼は似た者同士だったのかもしれない。互いに複雑な家庭環境で育っていたのだ。必要最低限の家具しかない彼の部屋で、初めて抱かれた日、2人は貪欲なほどに絡み合った。彼は「君となら、家族になれる気がする」と言ってくれたが……。 110円 縛愛の行方 逢見るい(著)/小玉英章(イラスト) 32歳のわたしにとって家は気詰まりな場所だった。不況の煽りを受け、リストラされた夫は姑との同居話を持ってきた。実家で暮らし始めると、姑にはこき使われ、夫は助けてもくれない。でも、わたしには行く場所がない。溜まったフラストレーションは全て義弟・聖人にぶつけていた。夫と一回り違う22歳の聖人は、仕事もせずに引きこもっていた。姑は兄夫婦との同居を自立のキッカケにしようと考えたらしい。彼をアパートでひとり暮らしさせ始めた。そして、わたしを召使いのように使い、聖人の洗濯物や食べ物の差し入れをさせた。それを当たり前のように受け止める義弟にわたしは激怒。罵声を浴びせて全裸にすると、そのままでいるように命令した。すると、従順になった聖人は全ての指示に逆らわないようになった。わたしは彼の手を太いロープで絞め上げ、トイレに行くことも禁止にする。尿意と欲望で爆発しそうな彼と毎日犯すようにセックスを繰り返し……。 110円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 逢見るい(著)/小玉英章(イラスト)