TPPで農業は壊滅するか(朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016)
小山田研慈/朝日新聞出版
2013年7月に日本が交渉に参加した環太平洋経済連携協定(TPP)が15年10月5日に大筋合意にたどりついた。日本経済の起爆剤になるのか。それとも農業が壊滅し、日本のくらしが米国と同じ制度に変わるのか。交渉参加前は両極端の見方が飛び交った。まだ概要しか公表されていないが、実際には参加12カ国それぞれが得るものもあり、失うものもある、という結果だ。日本にとっても、経済への恩恵はほどほど、という感じに見える。
『朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016』(2015年11月6日発売)所収 110円