塩見鮮一郎 24件 人気順 新着順 異形にされた人たち 塩見鮮一郎 差別・被差別問題に関心を持つとき、避けて通れない考察をここにそろえる。サンカ、弾左衛門から、別所、俘囚、東光寺まで。近代の目はかつて差別された人々を「異形の人」として、「再発見」する。 858円 江戸の非人頭 車善七 塩見鮮一郎 徳川幕府の江戸では、浅草地区の非人は、弾左衛門配下の非人頭車善七が、彼らに乞食や紙屑拾い、牢屋人足をさせて管理した。善七の居住地の謎、非人寄場、弾左衛門との確執、解放令以後の実態を探る。 935円 解放令の明治維新 塩見鮮一郎 明治4年、一片の太政官布告で、穢多非人ら賤民は解放された。しかし本当に解放されたのか。解放令以前以後の、血と涙、努力と思惑の社会政治学。 1,430円 乞胸 江戸の辻芸人 塩見鮮一郎 「ごうむね」とは、江戸初期、戦乱がおさまって失職した武士で、乞食に身を落として大道芸をなりわいとした被差別民のこと。弾左衛門、車善七の支配を受けた彼らの生態をまざまざと活写。 2,090円 差別語とはなにか 塩見鮮一郎 言語表現がなされる場においては、受け手に醸成される規範と、それを守るマスコミの規制を重視すべきである。そうした前提で、「差別語」に不快を感じる弱者の立場への配慮の重要性に目を覚ます。 814円 賤民の場所 江戸の城と川 塩見鮮一郎 徳川入府以前の江戸、四通する川の随所に城郭ができる。水運、馬事、監視などの面からも、そこは賤民の活躍する場所となる。浅草の渡来民から、太田道灌、弾左衛門まで。もう一つの江戸の実態。 836円 弾左衛門とその時代 塩見鮮一郎 弾左衛門制度は、江戸幕藩体制下、関八州の穢多身分を支配し、下級刑吏による治安維持、斃牛馬処理の運営を担った。明治維新を迎え、13代弾左衛門(弾内記=矢野直樹)は反差別の運動を起し、賎称廃止令によって被差別身分からは脱するが、同時に職業の特権的専制を失う。時代に翻弄されたその生涯を凝縮する。 792円 弾左衛門の謎 塩見鮮一郎 江戸のエタ頭・浅草弾左衛門は、もと鎌倉稲村ヶ崎の由井家から出た。その故地を探ったり、歌舞伎の意休は弾左衛門をモデルにしていることをつきとめたり、様々な弾左衛門の謎に挑むフィールド調査の書。 924円 探偵イザベラ・バード 明治開化殺人事件 塩見鮮一郎 バードは維新の頃、極東の奥地を探検した英国女性。その旅の途次、女性のバラバラ殺人事件に遭遇。近代合理主義は犯人に辿りつけるか? 2,090円 破戒という奇跡 塩見鮮一郎 藤村の『破戒』は部落問題を扱った文学の金字塔だが、生前、ある圧力によって改訂を進め、戦後、初刊本に戻る時も一悶着あった。その間の「事情」と作品の魅力を掘り下げる。 2,090円 四谷怪談地誌 塩見鮮一郎 日本の怪談の最高峰の下敷きになった実話を元に、ゆかりとなった江戸の各土地を訪ね、その場所の意味とともに、背景の忠臣蔵のネガともなった、苦しい浪士たちの実態を掘り下げる。 2,200円 蘇る巨人 塩見鮮一郎 日本の先史、古代史、民俗学、部落問題に巨大な足跡を記した独自な学者の業績を追う。喜田学の核心である先住民族と賤民の研究を中心に、水平社と対立した融和思想の両義性をも再検討する。 2,200円 差別の近現代史 塩見鮮一郎 人が人を差別するのはなぜか。どうしてこの現代にもなくならないのか。近代以降、欧米列強の支配を強く受けた、幕末以降の日本を中心に、50余のQ&A方式でわかりやすく考えなおす。 880円 浅草弾左衛門 第三巻 (幕末躍動篇・上) 塩見鮮一郎 差別と偏見の鎖を断ち切ろうと苦闘する弾左衛門に封建社会崩壊の予兆が。 「非人たちの世話を押しつけて、その賄い金も出さずどうしろというのか」反乱の鎮圧に対して無言の抵抗を示す弾左衛門。一方、鎖国政策のすき間から流れ込む海外の情報が江戸幕府を根底から揺り動かす。天災や飢餓で疲弊した諸藩は逃散や一揆が続発する。被差別者たちの生業を支えた燈心の一手販売も農民や商人たちの圧力で失われようとしていた。役人との交渉で執拗に粘る直樹。黒船の来航が、幕府を支えた諸藩の分裂を早めるが……。 715円 浅草弾左衛門 第四巻 (幕末躍動篇・下) 塩見鮮一郎 非人たちと共に偏見と差別に抵抗する弾左衛門に幕府崩壊の響きが…。 武州反乱を境に沈黙する弾左衛門と袂を分かって、鎮圧と逮捕を逃れ、甲州へと逃げる余。一方、非人寄せ場の火事で死者を出した車善七と弾左衛門との間の溝は深まるばかり。黒船来航に驚愕する徳川幕府に恩返しをすべく、非人たちの軍夫志願を申し出た彼は、旧知の関西の被差別者たちに、その趣旨に賛同を得ようと下阪するが……。飢餓・地震・弾圧・反乱と激動の時代にあがく人々の群像。 715円 浅草弾左衛門 第一巻 (天保青春篇・上) 塩見鮮一郎 江戸末期、反差別の闘いの渦中で倒れた男の壮烈な生涯。 天保から幕末、明治と、激動の時代のただ中で、幕府の命によって被差別民の支配の頭領として生きた浅草弾左衛門。歴史の下層に埋もれ、偏見と誤解に満ちた従来の弾左衛門像の常識を破り、気鋭の作家が膨大な資料を駆使して描く彼の苛烈な生涯。摂津の国(兵庫県)の田舎から出府して江戸浅草に住み、先代の指導で関八州から東北までの管理を学ぶ十三代目・浅草弾左衛門直樹の青春時代を描く、異色の長編時代小説全六冊。 605円 浅草弾左衛門 第二巻 (天保青春篇・下) 塩見鮮一郎 江戸末期、被差別者の長として内部の反乱に苦悩する弾左衛門。 「ここはお前の来る所ではない」弾左衛門を慕って追うお梅を山谷堀の彼方の長屋門の番人はだみ声で怒鳴った。二人を引き裂いたのは、偽政者の差別分断政策だった。多感な青年時代に人間としての尊厳を傷つけられ苦悩する直樹の耳に、武蔵国西部(埼玉県の一部)での被差別民の反乱の報せが。関東取締出役の彼に、反乱者を極刑にせよ、と命ずる鳥居耀蔵。だが水野忠邦の天保の改革の失敗は、彼らの運命を変えていく。 660円 浅草弾左衛門 第五巻 (明治苦闘篇・上) 塩見鮮一郎 幕府崩壊へ。差別された人たちの歓喜と不安。 「改名の件は、左衛門改め内記、願いのとおり改名、これを申しつける」北町奉行の言葉に歓喜する直樹と65人の手代たち。だがその江戸幕府は瓦解の危機に直面し、主戦派と恭順派に分かれて収拾がつかぬままに官軍の東上は進む。幕府に恩を返すべく、隠居の護は新選組の残党と共に甲州へ向かうが……。封建社会の崩壊の中でさまよう、差別された人々の歓喜と不安。果たして彼らの行く手に広がったのは、もはや元の時代ではなかった。 737円 浅草弾左衛門 第六巻 (明治苦闘篇・下) 塩見鮮一郎 明治政府が出した「解放令」で、直樹は西洋靴の製造を。 「賤称廃止になりますれば、これまでの権益を失い、新たな租税をかけられるでしょう」 直樹らの醜名除去の嘆願は、皮肉にも彼らの牛馬処理の独占的利益と、仲間の支配を否定する結果に。仲間と結束した彼は、富国強兵を旗印にした明治政府の要請に応える形で皮革による西洋靴の製造を決意する。米国から招いた鞣職人の技術で、計画は順風満帆に進むように見えたが……。差別構造の根元を描く大河小説、ついに完結。 737円 最後の弾左衛門 塩見鮮一郎 徳川幕府は賤民を支配する「弾左衛門」制度を築いたが、13代目に関西の青年を任命した。幕末の動乱期、賤称廃止に奔走し、職業的特権を失い最後の弾左衛門となった弾直樹の生涯とは。 1,815円 12 TOP 電子書籍(本・小説) 塩見鮮一郎