北方謙三 206件 人気順 新着順 罅・街の詩 北方謙三 30歳を前に商社を辞めて転職した。やくざまがいの探偵稼業。それまでの自分は投げだした。なぜこんなことを始めたかも、考えないようにしていた。そして、汚れた都会の罅の間から聞こえてくる人々の呻きに耳を傾け、その声を胸底に深く沈めてきた。女に言われた。街に詩を書いている。人の心が綴る詩を書いている。探偵、浅生。32歳。哀切で情感あふれる北方ハードボイルドの名編。 550円 皸・別れの稼業 北方謙三 探偵・浅生、32歳、元商社マン。時として、身体を張って調査をすることもある。時々部屋に泊まりに来る女。彼女は浅生が街に詩を書いている、と言う。どこか心に洞を抱え、心の飢餓感を扱いかねている。そんな人々を放置できないだけなのだ。暴力と叙情を内に秘め、緊迫した文体で綴る。都会に生きる男と女の心の皸を直視するハードボイルドの名編。浅生シリーズ第二作! 440円 彼が狼だった日 北方謙三 俺は20歳のバーテンダー。夢はクルーザーを駆って海原を疾ること。バイトはヤバイ品物の運送だ。手伝わせていた哲夫が殺られた。黙ったままで。告げ口。そう思われたくないだけで死んでいった男がいる。ふたり殺して俺は外国に逃げた。それから4年。俺は戻ってきた。傭兵。地獄の訓練を受け、砂漠でもジャングルでも闘ってきた。北方謙三が謳う成長と再会と復讐の詩。長篇ハードボイルド。 550円 波王の秋 北方謙三 時代は南北朝。肥前のとある浜辺に一人の男が泳ぎついた。密使だった。済州島のナミノオオは、上松浦党水軍に手を結ぼうと持ちかける。やがて両軍の後押しで、波王水軍が旗揚げされた。若き上松浦党の後継・小四郎を大将として。海を祖国を護らねばならない。熱き思いを胸に秘め、小四郎が立ちあがる。敵は、強大な元朝。そして決戦の時は、今。大海原を舞台に描かれる北方歴史ハードボイルドの会心作。 770円 炎天 神尾シリーズ3 北方謙三 元一等航海士・神尾修二が法律事務所の調査員を始めて一年。奇妙な依頼が舞い込んだ。メキシコで行方不明の甲板長・三宅を探して欲しいと。三宅は船乗り人生を総決算し、死ぬ気で何かやろうとしている。彼を追って神尾はメキシコまで飛んだ。再会の喜びも束の間、彼らはある組織の死闘に巻き込まれてゆく。 550円 海嶺 神尾シリーズ6 北方謙三 両親を亡くしたイタリア少年・マリオと暮らすようになり、恵子とともに彼の「親」となることを決意した神尾。だがマリオにはシチリア・マフィアの相続問題が絡んでいた。この決着をつけるべく神尾はマリオを伴い遠くシチリア島へ渡る。刺客たちに狙われながらも、一族の長老であり、祖父であるステファノと対峙する。国際ハードボイルドのシリーズ第六弾。 660円 群青 神尾シリーズ1 北方謙三 一等航海士・神尾修二は、友人の戸山が殺されたことを航海中に知る。神尾の婚約者を自称する教子をめぐるトラブルが原因という。婚約をした覚えのない彼にとっては、不可解な事件だった。職を辞し、横浜に上陸した神尾に、さまざまな男女が接触してくる。そして不可解な暴力が彼を襲う――男の怒り、哀しみを鮮烈に描くシリーズ第一作。 660円 灼光 神尾シリーズ2 北方謙三 失踪した青年、水町俊の後を追った元一等航海士・神尾修二はアフリカ・コートジボワールに降り立った。俊を見つけ出し、日本の母親に送り届ければ仕事は簡単に終わるはずだった。だが、彼の足どりはつかめず、捜索はたび重なる妨害にあい、神尾は生命を狙われた。――男の誇りを守るため、彼は灼熱の地で闘いを始める。 550円 風裂 神尾シリーズ5 北方謙三 外国人娼婦が共同で住んでいるホテル。そこから、イタリア人の少年が誘拐されたという。しかも連れだしたのは、神尾の恋人、恵子だった。10歳、というそのマリオの年齢に神尾の心の底にあるものがうずいた。少年の背後にあるマフィアの掟と白いコカインの闇の道。何かに導かれるように神尾は巻きこまれていく。元一等航海士、神尾修二シリーズ待望の第五弾! 550円 流塵 神尾シリーズ4 北方謙三 ボクシングの師・長坂の依頼を受けた神尾修二は、謎の失踪を遂げたウィグル人ボクサーのジューを追って、中国・新疆ウィグル自治区の町・カシュガルへ着いた。偶然知り合った元北京大学生の陳を案内役としてジューの探索を始める。さまざまな妨害を乗り越え、やっとジューの居所を突きとめるが……。好評シリーズ第四弾。 550円 愛しき女たちへ 北方謙三 女がいる。わかり合いたいと思う。しかしどうしても越えられない溝がある。その溝は情愛というやつで埋めていく以外にはない――男女の出会.いと愛、そして別れをみずからの経験に即して語りかける実践的人生論。 385円 破軍の星 北方謙三 建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏討伐の軍を再び起こすが……。一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。 660円 いつか友よ 挑戦シリーズ5 北方謙三 「心の痛みを忘れない猛獣、そういうのを狼(ロボ)というのよ」水野竜一の耳に女がささやいた。ペルーの村を離れ、カナダの山奥へ流れた彼はひとりの日本人少年に逢う。殺された父親の復讐のために強くなりたいという少年を、竜一は一人前のコマンドに仕立てあげる。だが、巨大な組織の前に、少年の力はあまりに非力だった。ついに「狼(ロボ)」は立ち上がる。 550円 風の聖衣 挑戦シリーズ3 北方謙三 風吹きすさぶペルーの高山地帯。「狼(ロボ)」と呼ばれ、ゲリラの指導者となり、村の守護神として尊敬を集めている水野竜一を村沢がつけ狙う。彼は殺すべきではなかった男を射殺し、その心の傷をいやすべく傭兵となり、ペルーをさまよう元刑事だった。村沢は「狼(ロボ)」の村の攻撃を計画、あらゆる手段をつかって「狼(ロボ)」をおびき寄せようとするが…。 550円 危険な夏 挑戦シリーズ1 北方謙三 「金に尻尾を振って集まってくる連中じゃ、勤まりそうもない仕事なんだよ」バイト学生の水野竜一に深江は言った。自室の壁にペルーの地図を貼り、いつかその地にはばたきたいと夢みている竜一は、そのひとことで心を決めた。20億円もの金に目もくれない男たちが、自らの肉体と知恵を武器に巨大企業を追いつめていく。竜一21歳、暑くて危険な夏が始まった。 550円 愚者の街 北方謙三 「社長が殺されたってのは、俺が殺されたってことでもある」村岡は雇い主の高成を殺した男を追う。数億の金をめぐって、ナイフが、匕首が、銃弾が飛びかう。武器は己の肉体。――敵と味方が交錯し、過去のある男と女が愚者の街を走る。老いぼれ犬・高樹がつぶやいた。「けものは勝手に走って死んでゆく」。 550円 風群の荒野 挑戦シリーズ4 北方謙三 「狼(ロボ)は哲学者だな。戦闘に熟達しただけのコマンドじゃない」傭兵がつぶやく。その「狼(ロボ)」に立ち向かうため、石本一幸がペルーにもどってきた。アフリカで血を吸ったナイフを携え、戦争のプロフェッショナルを伴って。憎悪と友情、硝煙と血を描いて、物語はクライマックスを迎える。 550円 冬の狼 挑戦シリーズ2 北方謙三 「あたしの誇りは竜よ。あたしの狼、冬に向かって走る狼」女は唇を重ねる。水野竜一が戻ってきた。2年間、ペルーでゲリラとなり、殺人術と大いなる誇りを身につけて。だが、かつて生命を賭けて共に闘った深江は行方不明だった。深江を探す竜一の前に、銃弾の暴力が立ちふさがる。仲間が死ぬ。老警部「老いぼれ犬」の姿がチラつく。巨大な、姿を見せぬ敵に、ゲリラ戦士竜一がついに牙をむいた。 550円 あれは幻の旗だったのか 北方謙三 「もう檻の中の運動会はやめだ」――全共闘高揚期、茶番劇に飽きた四人の男たちが本物の銃と弾丸を用意して立ち上がった。活動家たちに、いささかヒステリックなジャーナリズムに、そして運動会そのものに“一杯食わせて”やるために……。遊びでもなく、気晴らしでもなく、本物の戦いに命をかけた男たちの鮮烈な思いを描く衝撃のネオ・ハードボイルド。 550円 渇きの街 北方謙三 道ってやつは踏みはずすためにある。踏みはずしたところに、また道がある――川本高志、25歳。横浜の高級クラブ「オリエンタル」のボーイ。気位、男の誇りをバネに、自分しか歩みようのない道を身体ごとぶつけて切り拓いていく。アウトロウの原点を濃密な文体で描く迫真のクライム・ノベル。日本推理作家協会賞受賞作。 550円 1 ... 8910 11 TOP 電子書籍(本・小説) 北方謙三 10ページ目