人として生まれたからには、一度は田植えをしてから死のうと決めていました。
藤原智美
【内容紹介】
私たちの食生活とは切っても切り離せない「米」。
当たり前だけれど、米は田んぼでつくられている。
どうやって? 田植えや稲刈りなど、米づくりに関する言葉は知っているけれど、果たしてそれがどういうものなのか、実はよくわかっていない。
たとえば、農家の苦労は耳にするけれど、それがどんな苦労なのかも実際のところはわからない。
米をつくるって、どういうことなんだろう。
芥川賞作家が魚沼の棚田で農薬を使わずに米をつくってみて、ちょっとだけわかった米づくりの喜びと現実。
【著者紹介】
[著]藤原 智美(ふじわら・ともみ)
1955年、福岡県福岡市生まれ。
1990年に小説家としてデビュー。
1992年に『運転士』で第107回芥川龍之介賞を受賞。
小説の傍ら、ドキュメンタリー作品を手がけ、1997年に上梓した『「家をつくる」ということ』がベストセラーとなる。
主な著書に『暴走老人! 』『文は一行目から書かなくていい』『あなたがスマホを見ているときスマホもあなたを見ている』『この先をどう生きるか』『つながらない勇気』がある。
小説『恋する犯罪』が瀬々敬久監督で、哀川翔と西島秀俊の主演で『冷血の罠』として1998年に映画化されている。 1,760円