清水一行 69件 人気順 新着順 花の嵐(下)~小説 小佐野賢治~ 清水一行 小佐野賢治の鋭い先見性と的確な経営方針、潤沢(じゅんたく)な資金力。彼の財力に依存し、人は経営状態の悪いボロ会社を押しつけたが、賢治はそれらの会社を後年必ず、優良企業に変身させた。そんな賢治の前に、彼の運命を大きく左右する男が現われた。新進政治家の田中角栄(たなかかくえい)である。この男を、自分の手で一国の総理にしたいという夢。……一代の傑物(けつぶつ)の波乱(はらん)の生涯を描く大作。 660円 花の嵐(上・下合冊版)~小説 小佐野賢治~ 清水一行 戦時中、そして終戦直後の混乱期を抜群(ばつぐん)の商才で乗り切り、蓄財に成功した小佐野賢治。箱根の強羅(ごうら)ホテルの買収や、ボロ会社の立直しに発揮する手腕の数々。東急電鉄のオーナー五島慶太(ごとうけいた)や田中角栄との出会いなど波乱(はらん)の生涯を描く大作。 1,100円 社内情事 清水一行 “浮気でもしたら?”課長職にあって心身ともに疲労する夫を気づかった妻の一言は、まさに悪魔(あくま)の囁(ささや)きだった。部下とベッドをともにする男。ありふれた社内情事に、崩(くず)れはじめるサラリーマンの心理。――男と女の物語を濃密(のうみつ)なエロチシズムで描きながら、企業やサラリーマンの経済活動と、人間社会の本質を鋭く見抜いた傑作企業小説。 550円 事件屋悠介 清水一行 三十坪の部屋に黒皮のソファ、さまざまな娯楽設備を完備した豪華な事務室。これが大洞悠介(おおぼらゆうすけ)の誇るオーロラ商事だ。だが、その業務内容はもっと奇抜だった。汚職情報をネタに汚職の元凶(げんきょう)に喰い込み、その上前(うわまえ)をハネる。悠介は、建設汚職に連座し、勤務先のY県庁を首になった。そして一念発起であみ出した究極の金儲けの秘法が、この仕事だったのだ。快進撃が続くが……? 660円 出世運の女 清水一行 シガ化学工業常務取締役の高沢秀雄(たかざわひでお)は、55歳のとき、小肥りで平凡な容貌の料理屋仲居(なかい)と、ふとしたはずみで関係を持ったことから運命が変わった。筆頭専務、副社長、社長という出世の階段を一気に駆け上がったのだ。社長の権力を利し私腹を肥やす高沢に、女が告げた言葉とは……?(表題作)――。企業人の中の人間的な部分、その心理を的確に捉えて描く異色作品集。(『取締役の首』改題) 550円 三人の賢者 清水一行 エアライン・日空ビルの28階取締役室。そこでは名誉会長、会長、社長、3人の老人が、後継社長人事をめぐって暗闘を繰りひろげていた。トップの確執を、社員は息を詰めて見守った。前途に不安を抱き緊張がみなぎっていた……。「その女、スパイかもしれないぞ」上司の邪推に、経営企画室の岡弘文はたじろいだ……。巨大企業の中に息づく人間群像を鮮烈に描く力作。 550円 裏 金 清水一行 年間五、六十億円の裏金。政治家への成功報酬、受注競争の工作資金はここから捻出される。アイダ建設の柏木はある日、業務企画部長を命ぜられた。それは、本来ないことになっている金、裏金の管理が仕事だった。そして贈賄が発覚、柏木の日常は一変した。逃亡生活、彼を追う殺し屋(ヒットマン)。──現代社会の暗部、ゼネコン汚職の構図を、「裏金」をテーマに鮮やかに描いた傑作。 550円 湿 地 帯 清水一行 大同銀行の秘書室副部長・三浦昭二は、政界担当実務、実態は政治献金を政治家に届ける役目を命じられていた。ある日、その三浦に、保守党の代議士秘書から電話がかかった。厚かましさと押しの強さで有名な、通称ナベヤス。話を聞くうち、三浦は蒼(あお)ざめた。――巨額の金をめぐって生まれるどす黒い野望。永田町という湿地帯。銀行と政界の癒着を鋭く抉る問題作。 660円 兜町(かぶとちょう)物語 清水一行 興業証券の危機的な経営を再建するため、もちまえの剛腕を買われて大抜擢をうけた谷川。彼は経営陣を刷新し、首位野村證券の牙城(がじょう)に肉迫した。――ルポライターの安部は、超特ダネ山一證券の経営危機を追ったが、地方紙の報道協定破りで夢破れ、作家への道を狙っていた。2人の男がそのとき出会った。苛烈(かれつ)な競争に明け暮れる兜町の舞台にぶつかりあう、男たちの夢。 660円 君 臨 清水一行 杉友銀行会長・鹿島正勝は、なぜ13年間も君臨していられたのか? 経済評論家の岩沼満之は、その鹿島の訃報に接して自殺ではないかと疑った。低迷する杉友を最強の戦闘集団に変え、都市銀行のトップに返り咲かせた鹿島。彼はその後の独断専行と相次ぐ不祥事で、銀行を追われたのだった。一人の男の姿を通じて、バブル崩壊、金融業界の内幕を鮮烈に描く傑作。 550円 宴(うたげ)かな 清水一行 スーパー・ゼネコン小松組。その下請け業者・高村工務店社長の高村敏之(としゆき)は、会長に直訴した。今になって切り捨てるなどと、言われる理由などない……。あの「宴」の時代は去っていった。残ったのは家庭の崩壊、虚栄のハワイの別荘、複数の女たちとの関係、そして会社の危機。日本経済のからくりを鋭いメスで解剖し、バブル時代の本質を抉(えぐ)り取った力作。 550円 匿名(とくめい)商社 清水一行 日之出商事食品課の猪木南男(いのきなみお)は、日頃から南の島にロマンを求める商社マン。ところが、新企画をめぐるトラブルで課長を殴り、辞表を提出。そこに、やり手の常務・吉川から思わぬ提案が出された。大口客相手の競馬のノミ屋をやれというのだ。不振の商社をたて直すこのアイデアは大当たり、莫大な収益をあげたのだが……。競馬と日本人。経済小説の重鎮が描く傑作。 550円 神は裁かない 清水一行 深夜の怪電話に導かれ、夫の情事を目撃した松岡医院院長夫人・柳子は、翌朝自分の隣りのベッドで夫の死体を発見!? 柳子は錯乱状態で夫殺しを認めたが、彼女の弟・徹夫は疑惑を感じた。同じ地区内の医院で起こった誘拐事件と医師の事故死! 外科医・徹夫の推理が冴える。……現代医療の問題点と医師のあり方を、三つのトリックを駆使しながら抉る、社会派推理小説の傑作。 550円 私(リンチ)刑~七人心中~ 清水一行 一代で財を成した栗山悠輔。彼の何よりの誇りは、医大に通う美貌の娘・千恵だった。ところが、妻ある大学講師・園田逸雄に処女を奪われ妊娠、自殺未遂……。そして、園田のバラバラ死体が発見された! 栗山父娘は絶対的なアリバイに守られている! ベテラン刑事・鳥居執念の追及。捜査陣が真犯人を追い詰めたと思ったとき、意表を衝くドンデン返しが待ちうけていた。 440円 秘密な事情 清水一行 公正取引委員会の立入り調査で、その大手家電メーカーはマスコミの袋叩きに遭った。会社にとって初めて遭遇する批判であった。…オーナーの命を受けた広報マン・堀川陽一郎は、社の暗黒面をのぞく結果となった。そして、自らの足許が崩れゆくのを知りつつも、社のイメージを守るため、裏工作に徹した。大企業の暗部を守る中堅管理職の苦悩を、赤裸々に描いた傑作。 770円 偶像本部 清水一行 巨大メーカー・ホウトク自動車の労連会長・大宮英樹は、社長の人事を左右するほどの絶大な権力と、大邸宅や大型ヨットまで持つ労働貴族であった。若き労連書記・山脇徹夫はある日、大宮からシンガポール新婚旅行をプレゼントされたが、ハネムーン中に東京で殺人事件が!……ここには恐るべき陰謀が隠されていた。巨大労組の実態に鋭く迫った企業推理小説の傑作。 550円 動 機 清水一行 銀行の取締役が、週刊誌記者を刺殺! 二年前、本州銀行の支店長を務める亘理靖皓は、数日後の株主総会で取締役昇進が確実になっていた。気の遠くなるような出世競争に勝ち抜いた亘理にとっては、まさに春の到来だった。そんな彼に、週刊誌から取材申込みが。亘理個人の醜聞をつかんでいるという……。陰謀渦巻く銀行の暗部を、企業小説の旗手が鋭く抉った傑作。 550円 銀行取付 清水一行 稲荷銀行は規模は小さいが、その地方に競合する大手の支店がないため、経営基盤は安定していた。ところが突然、潰(つぶ)れるらしいという流言蜚語(ひご)が拡がった。群集心理による取付騒動は、収拾のつかない事態へ発展した。噂の発信源は? どんな意図が秘匿(ひとく)されていたのか?(表題作)。経済企業小説の傑作集。 550円 一億円の死角 清水一行 路上に放置された一億円。拾得者が警察へ届け、大々的な報道がなされたが、落とし主は名乗り出なかった……。日本の基幹産業の一翼を担う巨大企業の内部で、何が起こっている!? T自動車販売株式会社の大功労者、〃販売の神様〃とまで言われたK氏の、不肖の息子に関連した事件らしいという噂。老いてなお煩悩に身を灼く経営者の姿を見事に捉えた経済企業小説。 550円 使途不明金 清水一行 重役コースをはずれた監査役、54歳の西村時夫に仕事はほとんどない。しかしその肩書には、抜群の信用があった。銀座のクラブのママに頼まれて、サラ金から五百万円の金を借りてやったのだったが……。「自己破産」を生むサラ金の手軽さ。ふとしたはずみから、その地獄に落ちた初老の会社員の悲哀。ユニークな着想と巧みな展開で描く、等身大の現代人群像。 440円 1234 TOP 電子書籍(本・小説) 清水一行 2ページ目