小学生英語の家庭学習。英会話スクールが楽しいだけでいいのか?「きちっとした英語を身につけた中学生」になってほしい!
小葱/MBビジネス研究班
10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。
まえがき
英語の講師をしていると、ネイティブスピーカーの楽しい英会話の授業を受けている小学生の保護者の方々から、一様に似たような話を聞く。
「何年も英会話スクールに通っているのに、英語が話せない。」
「何年も英語を習っているのに、アルファベットが書けない。」
確かに、英語を教わりに来る小学生たちは、親の気持ちなどつゆ知らず、実にのびのびとネイティブスピーカーによる子ども用の英語の授業を受けている。大好きなゲーム、色ぬり、発話練習……。元気いっぱいに「I know!」と手を上げる子。じゃんけんの仕方や、果物や野菜の名前を言うこと、フォニックスの歌。楽しみながら英語を学べるのは、本当に素晴らしいことだ。私が小学生のころは、クリスマスソングの入ったカセットを聞いて、ひとり歌を口ずさんだり、ディズニーアニメのセリフを耳だけで真似して適当に意味も分からずに言っていたのだから、こうして直にネイティブの先生と授業ができる子どもたちは、とてもうらやましいとさえ思う。
だが、楽しいだけで、本当に彼らの英語が中学生になったときに、使えるモノになっているのかは、はなはだ疑問だ。例えば、野菜の「ナス」を英語で「eggplant」と覚える。外国人… 以上まえがきより抜粋 328円