北村薫 8件 人気順 新着順 中野のお父さん 北村薫 新迷探偵コンビ登場!? 文芸編集者の娘と高校国語教師の父が、出版社の「日常の謎」に挑む! 主人公は大手出版社「文宝出版」に勤める田川美希。 女性誌から晴れて希望の文芸部門への配属がかなうと、 大学時代までバスケットボール部で鍛えたバイタリティを活かし、 仕事に燃える毎日だ。 ある日、文宝推理新人賞の最終候補を決める会議で、 有力な候補作品「夢の風車」の担当となった美希は、 その候補者へお知らせの電話をかけた。が、まさかの返事を聞くことになる。 「――応募していませんよ、私は」、と。 一昨年までは新人賞へ投稿していた候補者の男性だが、 まったく芽が出ずに今回は応募をしていないというのだ。 何とかこの作品を世に送り出したいと願う美希は、さまざまな可能性を探るが、 どこからこの原稿が届いたのかまるで見当がつかない。 ふと、父親にことの顛末を話してみようと思った。 ..高校教師をしている父は百科事典タイプの人間で、 インターネットで分からなかった疑問を解決してくれたりもする。 相談役として誠に便利な存在だからだ。 娘の相談にお父さんが導き出した真実とは果たして? 大作家同士の手紙、スケッチを映した写真、落語の解釈、 マラソン大会でのハプニングなど、中野の実家に住む父は 抜群の知的推理で謎を次々に解き明かす。 「日常の謎」の名手が、自らのフィールドを最大限に楽しみつつ、 新たに送り出したユーモアとけれん味たっぷりの名探偵シリーズ。 解説=佐藤夕子 単行本 2015年9月 文藝春秋刊 文庫版 2018年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 740円 中野のお父さんの快刀乱麻 北村薫 出版社の日常に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第3弾! 高校国語教師で愛書家の「お父さん」と、 娘で体育会系文芸編集者・田川美希(「小説文宝」編集部勤務)の “名探偵コンビ”が、またまた大活躍。 ■「大岡昇平の真相告白」 ベストセラー小説『武蔵野夫人』という題名に「夫人」と付けたのは誰か。 名作誕生の裏側にあった秘話。 ■「古今亭志ん生の天衣無縫」 “自由人”は表向きの姿? 「蚊帳売りの詐欺師」のエピソードから 志ん生の意外な一面が明らかになっていく。 ■「小津安二郎の義理人情」 小津映画の原作者としても知られる作家・里見とん。 しかし、原作と映画の内容があまりに違いすぎる……。 ■「瀬戸川猛資の空中庭園」 ミステリと映画の評論で鋭い著作を残した瀬戸川。 彼が学生時代に書いた映画『動く標的』の評論と映像を比べてみると……。 ■「菊池寛の将棋小説」 異色の作品で出会った江戸時代の棋譜の謎。 先崎学九段と室谷由紀女流三段が読み解いていくと……。 ■「古今亭志ん朝の一期一会」 落語「三軒長屋」のCDを探す未亡人が、本当に聞きたかった音とは? 資料と音源を探っていった先に見えた真実。 父と娘のユーモアたっぷりの会話から、名推理が生まれていきます。 解説=荻野アンナ(作家) 単行本 2021年11月 文藝春秋刊 文庫版 2024年11月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 799円 中野のお父さんは謎を解くか 北村薫 中野のお父さん、入院! 運動神経抜群の編集者・田川美希の毎日は、 本や小説にまつわる謎に見舞われ忙しい。 松本清張の「封印」作品の真実、 太宰治作品中の意味不明な言葉、 泉鏡花はなぜ徳田秋声を殴ったのか……. そんな時は実家に行き、高校教師にして 「本の名探偵」・お父さんの知恵を借りれば親孝行にもなる!? 愛されシリーズ第二弾。 解説=薮田由梨 単行本 2019年3月 文藝春秋刊 文庫版 2021年11月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 740円 愛さずにいられない―北村薫のエッセイ― 北村薫 神保町の古書店に出ていた、長谷川町子の姉妹社の本。懐かしい揃いの本、七、八十冊には、タイムマシンの窓を覗いたように嬉しい、解けない謎を解くような喜びがありました――書評や選評のほか、博覧強記な文学の話題、懐かしい人、忘れ得ぬ場所、日常のなかにいつもある謎を愉しむ機知についてなどを軽妙洒脱に綴る、滋味あふれる一冊。 1,980円 書かずにはいられない―北村薫のエッセイ― 北村薫 記憶の底の事物や、ふと感じる違和感にも《美しい謎》をみつける作家の日常に、《ものがたり》誕生の秘密を垣間見る――。独自の読みどころを教えてくれる、おすすめ本の書評、装幀の魅力、父の日記、愛猫ゆずとの日々など、1990年代から2005年までの書評と随筆を収録。《時と人》を結ぶ読書の愉悦を共有できる、滋味あふれるエッセイ集。 1,870円 読まずにはいられない―北村薫のエッセイ― 北村薫 《本の語り部》北村薫が、熱烈おすすめの古今東西名作ミステリ案内、当代人気作家の魅惑の読みどころ解説、作家になる以前に書かれた文章表現指南のコラムなども収録。博覧強記の《書物愛》と、謎を発見する《好奇心》満載、人生の時間を深く見つめる《あたたかなまなざし》に包まれて読む喜びを堪能できる読書人必携の一冊。 1,870円 中野のお父さんと五つの謎 北村薫 あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決! 高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、 本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。 「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。 【収録作品】 ●漱石と月 英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは 根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、 多くの作品に影響を与えている。 いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。 ●清張と手おくれ 『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、 松本清張の代表作のひとつだが、 本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。 『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは? ●「白波看板」と語り 鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。 この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。 そこに見られる言葉の“改変”。 これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。 ●煙草入れと万葉集 若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。 その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。 どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。 しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか? ●芥川と最初の本 敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも 起用したいと考えていた芥川龍之介。 その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。 1,799円 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―(新潮新書) 北村薫 「先生、単に読むだけではない本の愉しみ方はありませんか?」「実は、とっておきの方法があります。それは……」――高校の国語教師の経験もあり、人気作家にしてアンソロジーの名手である著者が教えてくれるのは、ベストセラーに振り回されるのではなく、ゆったりとした気持ちで好みの作品を見つけ、自分だけの本を編む愉しみ。好評を博した特別講義を完全再録。あなたも「北村教室」の生徒になってみませんか。 660円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 北村薫