空から提言する新しい日本の防衛 - 日本の安全をアメリカに丸投げするな -
織田邦男
元航空自衛隊空将が現場での経験を踏まえ、絵空事ではない「有事」をリアルにシミュレーションしつつ、日本が、日本人が、今なすべきことを徹底的に考える!
【内容紹介】
1章 日本を取り巻く戦後最悪の安全保障環境
2章 中国が目指す「パックス・アメリカーナからパックス・シニカへ」の野望
3章 抑止力としての日米同盟とNATO、新たな形の提言
4章 改憲で実現すべき「軍事力による安全」
5章 国民の意志こそが国防の「最後の砦」
■防衛は「まさか」ではなく、「もしや」を前提に構築しなければ意味がない
■台湾有事は「あるか、ないか」ではなく「いつなのか」の段階
■急務! 海上保安庁を中国海警局に対抗できる組織に
■核戦力でもアメリカに並ぼうとしている中国
■米中間の深刻なミサイル・ギャップを解消する手段とは
■戦争の引き金は「軍備の不均衡」である
■核抑止に「当事者意識」が低すぎる日本
■現代戦は平時と有事の「グレーゾーン」から始まる
■「平時法制」こそ、まっさきに整備を
■反撃は「全力」が当然、「必要最低限の反撃」などあり得ない
■「2025年在日米軍撤退」の現実味
■「自国が侵略されたら戦う」と答えた日本人の割合は79カ国中最下位
■米軍基地の「経費負担」よりも大事なのは自主防衛努力
■アメリカに対して「主張すること」こそが同盟を緊密にする
■敵基地への反撃は、自衛隊が主体的に行うべき任務
■朝鮮・台湾有事に日本は自国民をどうやって救出するつもりなのか
■今のままでは、自衛官は捕虜の待遇さえ受けられない
■庭も同盟も「手入れ」をしなければ荒れ果てる
■「反撃能力保有」に反対する左翼メディアの信じられない言い分
■専守防衛というあいまいな「政治造語」が生む誤解
■「自助」を喪失した日本人
■Jアラートに文句を言う日本人の「危機意識」
ほか
【著者プロフィール】
織田邦男(おりた・くにお)
1952年生まれ。
1974年防衛大学校卒業、航空自衛隊入隊。F4戦闘機パイロットなどを経て、1983年米国の空軍大学へ留学。1990年第301飛行隊長、1992年米スタンフォード大学客員研究員、1999年第6航空団司令。
2005年空将、2006年航空支援集団司令官(イラク派遣航空部指揮官)を務め、2009年に航空自衛隊退職。
2015年東洋学園大学客員教授、2022年麗澤大学特別教授。
同年第38回正論大賞受賞。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス 1,760円