海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち
ロドルフ・デュラン(著者)/ジャン=フィリップ・ベルニュ(著者)/永田千奈(訳者)
海賊集団が登場するのは、いつも激動の時代である。
彼らは領域を規格化しようとする国家権力に対し、真っ向から対抗する価値観を掲げ、資本主義の影響力がもっとも薄い辺鄙な場所、いわばグレーゾーンを狙って出没する。
海賊ははたして本当に悪い存在なのか?
それとも映画や小説で描かれるようなロマンチックな存在なのか?
時に国家と結びついて互いに利用しつつ、情勢によっては突き放されてきた海賊の歴史をたどりながら、海賊活動と組織から、資本主義(とその行き詰まり)を俯瞰する。 1,760円