これ1冊でわかる! 蔦屋重三郎と江戸文化 元祖・敏腕プロデューサーの生涯と江戸のアーティストたちの謎を解き明かす
伊藤賀一(著)
【謎多き江戸のメディア王の「べらぼう」におもしろく波瀾万丈な生涯と、当時の江戸文化がこれ1冊でわかる!】
蔦屋重三郎に、大河ドラマに、浮世絵に興味を持ったらこの1冊!
謎に包まれた元祖・敏腕プロデューサーの人物像はもちろん、蔦重が関わった東洲斎写楽・喜多川歌麿・葛飾北斎をはじめとする浮世絵師や文人たちの生涯や代表作、当時の時代背景やカルチャーについて、「日本一生徒数の多い社会科講師」が解き明かします。
浮世絵や大衆文学本の画像も多数掲載しているので、読んで・見て楽しめる内容となっています。
世界に誇る日本のアーティストをプロデュースし、江戸のエンターテインメント界を席巻した蔦重のビジネス手腕も含め、歴史マニア以外の方でもわかりやすく楽しめる1冊が誕生しました!
【おもな内容】
第1章 メディア王・蔦屋重三郎の生涯
[略年表]享保の改革から蔦屋重三郎が没するまで
[図解]蔦屋重三郎の仲間たち
有徳院(徳川吉宗)の時代、江戸の吉原で生まれる
吉原の大門口の一角に地本問屋「耕書堂」を開店
編集者として『一目千本』を手掛け、経営者として『吉原細見』を独占
流行の兆しを見せ始めた黄表紙の出版に挑戦する
みずからを「蔦唐丸」と名乗り狂歌ブームを牽引する
幕府の政策を戯作で風刺し茶化した蔦屋重三郎のチャレンジ
次世代の育成を進め幻の浮世絵師「写楽」をデビューさせる
脚気を患い寝たきりとなった蔦重は47歳で最期を迎える
……ほか
第2章 敏腕プロデューサー「蔦重」のすごさ
成功へ導いた7つのキーワード
年長者へ礼を尽くして信用を得て次世代を育て積極的に登用する
世間の味方「蔦重」という粋な男を演じ、人々の心をとらえた
ピンチのあとにはチャンスあり! 危機を脱して再起する
軽視されていた大衆文学や絵画をべらぼうな熱量で事業化し成功する
第3章 謎の絵師「東洲斎写楽」
レンブラント、ベラスケスと並び称された写楽
10ヵ月の間に写楽が残した作品は、4期に分けられる
絵からはみ出した何かを感じさせる大首絵
全身像になり背景も細かく描かれるなど写楽の画風は変わっていく
……ほか
第4章 蔦重が見出した江戸のアーティスト
北尾重政
喜多川歌麿
葛飾北斎
朋誠堂喜三二
恋川春町
大田南畝
山東京伝
十返舎一九
曲亭馬琴
第5章 もっと知りたい! 江戸と蔦重
吉原ってどんなところ?
江戸の庶民が楽しんだ娯楽とは?
どんな印刷技術が使われた?
黄表紙ってどんな本?
草双紙・黄表紙のほかにどんな本があった?
蔦重も没頭したという狂歌とは?
蔦重に商売敵が多かったってホント?
……ほか 1,650円