学研ムック 元気脳練習帳 1分読むだけ! 脳が活性化する朝の1分音読
川島隆太(監修)
「音読は脳の全身運動」と指摘するのは東北大学の川島隆太教授。音読は「見る」「読む」「聞く」という作業を同時にこなすため、脳のさまざまな部位を活性化、記憶力を向上させるという。そこで本書では「声に出して読んでみたい」と思える作品をラインアップ、楽しく音読に取り組めるようにした。その一部を紹介すると――
歌舞伎『白波五人男』、『バナナの叩き売り口上』、浪曲『清水次郎長伝』、新国劇『国定忠治 赤城山』等々、自分が演者になった気分で音読できるものを数多く掲載。落語『寿限無』『時そば』、早口言葉にわらべうた『ずいずいずっころばし』『かごめ』等、ジャンルは多岐にわたっている。
また、歯切れのよいテンポで読むことができる夏目漱石『坊っちゃん』『吾輩は猫である』、清少納言『枕草子』といった名作に加え、中原中也や高村光太郎の詩歌も掲載。
小学生の教科書等で読んだ新美南吉『手袋を買いに』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、芥川龍之介『蜘蛛の糸』、小川未明『赤いろうそくと人魚』、唱歌『春の小川』や童謡『椰子の実』等、「懐かしい」と当時を思い出しながら音読に取り組めるようにもなっている。
そして大切なのは、そのやり方だと川島先生は言う。
「まずは欠かさず続けること自体がよいトレーニングになります。できれば脳が一番元気な朝に行うことをおすすめします。そうすることで効率よく学習したことを脳に定着させることができます。それは大人も子どもも関係ありません」(川島教授)
毎朝の音読トレーニング、ぜひ楽しみながら続けてみてはいかがだろう。 999円