芥川竜之介著 3件 人気順 新着順 河童 他二篇 芥川竜之介著 「河童」は,ある精神病患者の談話を筆録したという形で書かれたユートピア小説.ここに描かれた奇妙な河童の国は,戯画化された昭和初期の日本社会であり,また,生活に,創作に行きづまっていた作者の不安と苦悩が色濃く影を落している.脱稿後半年を経ずして,芥川は自ら命を断った.(解説=吉田精一) 440円 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 芥川竜之介著 芥川が小説,随筆,童話,戯曲と,その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から,広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた.この作品群から,機智や逆説や諷刺,そしてまた,そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の,少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる. (解説 中村真一郎) 726円 歯車 他二篇 芥川竜之介著 ここに収めた三篇は,いずれも作者最晩年の代表作.『玄鶴山房』の暗澹たる世界は,作者の見た人生というものの,最も偽りのない姿であり,『歯車』には自ら死を決意した人の,死を待つ日々の心情が端的に反映されている.『或阿呆の一生』は,芥川という一人の人間が,自らの一生に下した総決算といってよい. (解説 中村真一郎) 440円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 芥川竜之介著