藤野千夜 13件 人気順 新着順 すしそばてんぷら 藤野千夜 早朝のテレビ番組で、お天気お姉さんをしている寿々は、隅田川のそばで祖母とふたり暮らし。おばあちゃんには、ノシたこ、おにぎらーずなど、おやつまでも作ってもらっていた。そんな彼女が「江戸まちめぐり」ブログを開設することに。浅草の天ぷら、どじょう、うなぎ、寿司、神田のそば、王子の玉子焼きなどと出会い、寿々は料理もお店も街も人も、時間がずっとつながっていることを知り、日々の暮らしと人生の愛しさを感じるのだった。心も身体も幸せな長篇小説。(解説 枝元なほみ) 704円 君のいた日々 藤野千夜 「どこかではぐれないように。はぐれてもまた会えるように」と、ふたりで約束した――春生は去年、妻の久里子を病気で亡くした。いまだにメソメソしていて息子の亜土夢にあきれられている。久里子は去年、夫の春生を突然亡くした。倒れた朝、彼にちょっとだけ意地悪をしたことをいまも悔いている……〈妻を失った夫〉〈夫を失った妻〉のそれぞれの世界から優しく紡ぐ、人生の愛しさに満ちあふれた感動の物語。(解説・木皿泉) 704円 夏の約束 藤野千夜 ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。(講談社文庫) 616円 おしゃべり怪談 藤野千夜 納会帰りに雀荘へ寄った4人のOLが、おしゃべりな男に包丁を突きつけられながら、延々と麻雀をする羽目に陥る表題作ほか、コミカルで、繊細で、温かく、ちょっぴり怖い4篇を収録した作品集。若者の日常に潜むいつもは見えない不安や心のほころび、性の揺れを優しくリリカルに描いた野間文芸新人賞受賞作。(講談社文庫) 550円 彼女の部屋 藤野千夜 ささやかなハプニング、仄(ほの)かな心のざわめき。何度か顔を合わせた程度の女友達から強引に部屋に誘われた恭子。しょうがなく訪れた彼女のマンションで見たものは……。表題作ほか「ハローウィーン」「アメリカを連れて」など6作品を収録。何気ない日常を淡々と描きながら、気にも留めずにやり過ごしている“心のざわめき”を繊細に浮かび上がらせる掌編集。(講談社文庫) 550円 恋の休日 藤野千夜 放校された女子高生と、男に夫をとられた漫画家。ふしぎな青春小説。肩を“ポンと叩いただけ”で教師が階段から落ち、女子高生のフィンは高校を退学になった。父は体調を崩し、愛人に看病されている。大学生の彼氏とは大喧嘩の末別れたばかり。今どきの若者の風俗や生態を淡々とたタッチで描きながら、心の奥底でふるえる悲しみをとらえた真摯で切なく、心やさしい作品集。(講談社文庫) 550円 願い 藤野千夜 ささやかでいい。叶ってさえくれれば――。可愛い妹が欲しい、元恋人と復縁したい、部下と不倫をしてみたい、とにかく誰かと話したい……。芥川賞作家が掬い取る、街にあふれたいくつもの小さな願いごと。静かだけれど切実な、9つの物語。 1,672円 さやかの季節 藤野千夜 ベジタブルハイツの大家の娘、山本さやかは浪人生活から開放された。 父に甘やかされ育ったためか傲慢でわがまま? 両親・兄・愛犬に囲まれ何不自由ない生活。恋人・ダイちゃんはそんなさやかに愛想も尽かさず、さやかの仕掛ける喧嘩にも付き合ってくれる。 友達の反田ちゃんもマイペースなさやかにはとても優しい。 子供ではなく、半分大人になった開放感、心身ともに若く、自由なキャンパスライフはリアル、それは人生で一番贅沢な時間なんだだとまだ気づかない…。 ▼著者紹介 藤野千夜 1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、出版社に勤務。 ’95年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。 日常を軽やかに描きながら、すべてをやさしく抱きとめるような空気感を持ち、’98年には『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞を、2000年には「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞。 990円 少女怪談 藤野千夜 13歳は幼くて素直で可愛くて…残酷。 平穏な日々に浮遊しているふとした拍子に感じる不安感。 大人にとって、他人からするとどうってことない事かもしれない、でも自分にとっては例えようもない恐怖…。 なんとなく面倒くさいのは…思春期だから? 実は彼女たちは計算している。どこまで許されて、子供のふりでいられるか…。 無意識な日常の中でさ迷う少女たちの4つの短編集「ペティの行方」「青いスクーター」「アキちゃんの傘」「ミミカの不満」を収録。 ▼著者紹介 藤野千夜 1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、出版社に勤務。 ’95年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。 日常を軽やかに描きながら、すべてをやさしく抱きとめるような空気感を持ち、’98年には『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞を、2000年には「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞。 990円 中等部超能力戦争 藤野千夜 進学校の女子中学校での2人の女の子の仲違いから…ささやかなある現象が所々でほんのりと発生…? すでに小学生のころには変な力があった小清水さんは周囲から少しゆがんだ目で見られていた。 そして、いつしか小清水さんは中学生になると…浮いた存在になっていた。 そんな小清水さんのしょぼい超能力をはるかだけは知っている。 女子校を舞台に思春期を迎える少女たち。本音と建前、大人とは違う小さな社会のなかですれ違う気持ち。 そして、はるかも目覚める。 ▼著者紹介 藤野千夜 1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、出版社に勤務。 ’95年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。 日常を軽やかに描きながら、すべてをやさしく抱きとめるような空気感を持ち、’98年には『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞を、2000年には「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞。 990円 ベジタブルハイツ物語 藤野千夜 アボカドはA号室、ブロッコリーはB、キャロットのC、そしてダイコンのD。アパートには野菜の名前のついたそれぞれの部屋での日常だけど微妙だけど不思議で滑稽な違和感。 大家の山本さんは四人家族。両親、予備校生の息子、高校生の娘、住人たちと大家さん、みんななんとなく、のんびりな平和主義者たち。 …だけど心の奥にゆっくりと積もる澱。 芥川賞作家の現代風のライトでありながら、読み進めていくと丁寧で微細に描かれている世界感。だけど、そのままゆっくりと季節は巡っていく。 ▼著者紹介 藤野千夜 1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、出版社に勤務。 ’95年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。 日常を軽やかに描きながら、すべてをやさしく抱きとめるような空気感を持ち、’98年には『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞を、2000年には「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞。 990円 主婦と恋愛 藤野千夜 揺れ動く妻の内面を優しく描いた恋愛小説 高校の数学教師をしている忠彦を夫に持つ主婦・チエミは、何不自由ない平凡な生活を送っていた。真面目だけが取り得のような忠彦は、サッカー観戦が唯一の趣味といった、ちょっと冴えない男だが、チエミはそんな生活にも、そこそこ満足している。ある日、ワールドカップの予選を見に行った札幌でワカナちゃんという若い女の子と知り合い、その後、笑顔のステキなカメラマン・サカマキさんとも友だちになって、サッカー観戦を理由にみんなで集まるような関係になる。しかし、いつしかサカマキさんの存在がチエミのなかで大きなものになってくるが、忠彦はなんにも気が付かない。いや、気が付いていない振りをしているのかも…などとチエミは勘ぐったりもするのだが。 605円 D菩薩峠漫研夏合宿 藤野千夜 「ぜったい一緒に寝ようね。おにいさまより。」漫研の合宿に初参加した15歳の「わたし」は、出発前のバッグの中にメモを見つけて……。テレビもラジオもない漫画漬けの日々、熱愛カップルの復活、思いがけないおしおき、意外な告白、夜更けの甘いあえぎ声……。切なさに胸熱くなるひと夏の物語。著者初の自伝的BL小説。 1,584円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 藤野千夜