ダビデの星を見つめて 体験的ユダヤ・ネットワーク論
寺島 実郎(著)
ロシアのウクライナ侵攻、米国のトランプ現象、激変の世界をネットワーク論から見通す
ユダヤ人が大切にする価値観は高付加価値主義とグローバリズムである。奇しくも21世紀の世界は、産業資本主義から情報を基軸とする金融資本主義、DX技術の進歩によるデジタル資本主義に分裂しようとしており、いわばユダヤ的思考様式や価値観が世界の潮流となりつつある。国際ビジネスの現場で、著者自身の眼で見てきた事実と、世界史的視野からユダヤ・ネットワークを立体視し、世界経済の深層に光を当てる。
はじめに――ロシアによるウクライナ侵攻の衝撃
序章 ユダヤ人への基本考察――ユダヤを考える知のプラットフォーム
第1章 ユダヤ人との出会いと衝撃的体験
第2章 アメリカとユダヤ人――キリスト教シオニズムへの視界
第3章 欧州のユダヤ人――ロスチャイルド、ホロコースト、そして日本との微妙な関係
第4章 ロシア、ウクライナと東方ユダヤ人――エカチェリーナ二世の定めた居住区
第5章 21世紀のイスラエル――したたかな同盟国として、技術先進国として
おわりに――「ユダヤ化」する世界 1,980円