DX戦記 ゼロから挑んだデジタル経営改革ストーリー
中西聖
課題山積の不動産会社はいかにして
「不動産×IT」のハイブリッド企業に進化したのか?
「失敗することでしか前進する道は切り拓けない――」
知識なし、経験なしで真っ向から挑んだDXの軌跡
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デジタル化の遅れが顕著な不動産業界において著者はアナログ中心の現状に疑問と危機感を抱いていた。
著者が代表取締役を務めるプロパティエージェントは、不動産開発販売事業のほかに
DX事業やシステム受託開発事業を手掛けており、
早くから稟議や商談、契約書の電子化など自社のDX にも力を入れてきた。
現在の日本ではDX責任者がまだ十分に育っていないため
中小企業ではDX推進の責任者をおくこと自体が難しく、
中堅企業でもDXに取り組んでいない会社は多い。
またDXに取り組んでいたとしても「コストばかりかさむ」といった課題に直面し、
「どうしたらいいか分からない」と悩みを抱えている企業も多い。
このほか、電子化すること自体が目的になってしまい、
「経営効率を高める」というDX本来の目的を達成できていない事例も多いと著者は指摘する。
本書では著者自身が自社のDX を進めた過程を時系列でたどり、
失敗や成功、課題についてまとめることでデジタル化の過程を明示していく。
そのうえで著者が経験から得た知見やノウハウをもとに、DXの必要性を伝え、
多くの企業が陥りがちな課題や落とし穴についての解決方法を提示する。 1,567円