2050年「人新世」の未来論争――次の世代に美しい地球を残すために
宮内義彦(著)/井上智洋(著)
【内容紹介】
■アフターコロナ・ウィズコロナへとマインドが移る中で、誰も経験したことがない社会の大変革が起きようとしています。今後、どのようなことが起きるのでしょうか。どんな社会に変化していくのでしょうか。私たちの暮らしはどうなるのでしょうか。これから起きうるリスクに対して、私たちはどんな準備をすればよいのでしょうか。
■混沌とした時代の行き先に誰もが不安を抱く今、日本を代表する名経営者と新進気鋭の研究者のお二人が、2050年の未来社会を豊かにするための課題や、それを打破するための提言などについて、縦横無尽に語り尽くします。
【著者紹介】
■宮内義彦 オリックス シニア・チェアマン
1935年神戸市生まれ。58年関西学院大学商学部卒業。60年ワシントン大学経営学部大学院でMBA取得後、日綿実業(現双日)入社。64年オリエント・リース(現オリックス)入社。70年取締役、80年代表取締役社長・グループCEO、2000年代表取締役会長・グループCEO、14年より現職。
■井上智洋 駒澤大学経済学部准教授
慶應義塾大学環境情報学部卒業。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。2015年より現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。著書に『人工知能と経済の未来』『人工超知能』『AI時代のベーシックインカム論』『純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落』などがある。
【目次抜粋】
●まえがき
■第一章 地球環境をどうするか
地球温暖化は本当に悪なのか?/日本版グリーン・ニューディールetc.
■第二章 米中対立はどうなるか
鮮明になった中国の覇権志向/2050年アメリカと中国の変容etc.
■第三章 核兵器はどうなるか
増大する核兵器暴発リスク/「死の商人」が儲ける仕組みetc.
■第四章 日本の財政赤字をどう考えるか
政府が累積赤字を返済しなくてよい理由/通貨を増やせば景気はよくなるetc.
■第五章 資本主義はどう変わるか
成長と分配/グローバリズムとタックスヘイブン/独占と富の集中 etc.
■第六章 格差問題をどう解決するか
拡大する格差/学歴は親次第?/ベーシックインカムで貧困の撲滅をetc.
■第七章 パンデミックから何を学んだか
非常事態への対応能力はどこにあるの?/医療のデジタル化が遅れている理由
■第八章 私達の暮らしはどう変わるか
政権批判をしない若者たち/少子化の真の原因は/「脱労働社会」を目指すetc.
●あとがき 1,980円