半沢幹一 3件 人気順 新着順 古代歌喩表現史 半沢幹一 『万葉集』や『古今集』などの和歌を中心に取り上げ、歌(和歌)における比喩のあり方を独自の視点で問い直す一冊。 著者は「歌という比喩、あるいは歌における比喩」を仮に「歌喩」と呼び、具体的な事例を挙げながら様々な技法やそれらがどのように歌全体の表現を形作ってきたかを探ります。 和歌独自の技法とされてきた「序詞」や「見立て」、「歌語」などから、逆に和歌では敬遠されたという「擬人法」まで。 それぞれの技法を解説しながら、和歌と比喩がどのように切り結びながら表現を成立させていったかの表現史を辿ります。 3,850円 近代表記の揺籃 半沢幹一 本格的な言文一致体で初めて書かれた小説と評価され、近代文学史的にも近代日本語史的にも、重要な作品・資料として位置付けられてきた二葉亭四迷の『新編浮雲』。 しかし、「文字や記号がどのように使われているか」といった表記上の工夫やその意図に関しては、これまで詳しく記述されることがなかった。 本書では、『新編浮雲』における「文体改革」が「表記改革」であったことを主張し、改めて表記への注目を呼びかけている。 「漢字」「平仮名」「句読点」「括弧記号」など、項目ごとにその使われ方を細かく分析。 その新旧入り混じった、まさに「近代表記の揺籃」と言える劇的な様相を読み取っていく。 4,180円 土左日記表現摘記 半沢幹一 紀貫之は『土左日記』を通して、それまで誰も挑んだことのない、日本語による散文を書くことに挑戦した。 それは、漢文でも物語でもない、読まれるためだけの私的な文章だった。 しかし、そのような文章を書き上げるのは当然のように困難を極めた。 紀貫之は目的のために、さまざまな表現方法を取り入れるブリコラージュをいとわなかった。 日記の形をとることも、女に仮託したように見せることも……。 表現の痕跡をもとに、その苦闘のプロセスと、『土左日記』がいかにして和文散文の創始になりえたのかの理由を浮き彫りにする。 3,850円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 半沢幹一