フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ 増補新版 世界を信じるためのメソッド
森達也(著)
そのニュース、疑わなくてもいいですか?
映画「FAKE」や新作「i-新聞記者ドキュメント」でメディアの本質を暴露し続ける著者が、ポスト真実の時代にますます必須のメディア・リテラシーをわかりやすく解説。「よりみちパン!セ」シリーズ『世界を信じるためのメソッド』に、SNSの影響など今日的話題を加筆。親子でフェイクニュースに強くなれる1冊。
【目次】
第1章 ニュースは間違える
●連想ゲームをしよう
●戦争とお菓子の値段
●メディアが間違うとき
●無実の人が犯人に
● 間違いを信じないために
第2章 ニュースを批判的に読み解こう
●丸呑みしないで、よく噛もう
●リテラシーって何
● 星の王子さまも注意していた
●戦争も起こせる
●クウェートの少女と水鳥
第3章 きみが知らないメディアの仕組み
●僕がクビになった理由
●ニュースの価値はどう決まる?
●「わかりやすさ」のトリック
●「撮る」ことは「隠す」こと
●中立って何?
●両論併記って何?
●多数派はなぜ強い?
第4章 真実はひとつじゃない
●メディアは最初から嘘だ
●ヤラセと演出
●ニュースのうしろに消えるもの
●市場原理とメディア
●メディアはあおる
●思い込みを変えるのもメディア
第5章 フェイクニュースに強くなるために
●世界から見た日本
●北朝鮮の新聞
●平和の歌が放送禁止になるとき
●フェイクニュースがメディアを変えた
●メディアと僕らは合わせ鏡
●どっちが嘘なの?
【著者】
森達也
1956年広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」を公開。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』『死刑』『いのちの食べかた』『FAKEな平成史』『ニュースの深き欲望』他多数。 1,683円