私たちはふつうに老いることができない 高齢化する障害者家族
児玉真美(著)
親もまた支援の必要な人としてとらえる視点
いま障害者の親たちは老いによる心身の衰えを実感し、我が子の生活を支えることに限界を感じ始め、すでに自身が病んだり要介護状態になりながら支えているケースも多い。親たちの聞き取りをもとに実情と支援のあり方を考える。
【目次】
第1部 これまでのこと
第1章 障害のある子どもの親になる
第2章 重い障害のある子どもを育てる
第3章 専門職・世間・家族
第4章 「助けて」を封印する/させられる
第5章 支えられ助けられて進む
第2部 今のこと
第1章 母・父・本人それぞれに老いる
第2章 多重介護を担う
第3章 地域の資源不足にあえぐ
第3部 これからのこと
第1章 我が子との別れを見つめる
第2章 見通せない先にまどう
第3章 親の言葉を持っていく場所がない
第4章 この社会で「母親である」ということ
【著者】
児玉真美
英語の教師(高校・大学)として勤務の後、現在、翻訳・著述業。長女に重症重複障害がある。日本ケアラー連盟代表理事。 1,584円