大人を本気にさせる子どもたち 社会とつながるリアル・プロジェクト学習
福田晃(著)/山田滋彦(著)
子どもたちが探究学習で納得の学びを得るために、教師が持つべきスキルと授業の進め方がよくわかる実践記録
これぞ、本物の探究学習!
本書は、金沢大学附属小学校3・4年複式学級の「総合的な学習の時間」という授業における2年間の取組みと、それによって引き起こされた現象を記録したものです。地域とのネットワーク構築から社会を巻き込む話題づくり、予想外の展開があったとしても確実に成果を生み出す本物のPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)の手法を紹介します。プロジェクト型学習を学級で行う上で教師に求められるスキルと授業の進め方、従来の教え方と何が違い何が共通しているのかが、とてもよくわかる本です。
【目次】
はじめに
第1章 学習をはじめる前に
第2章 探究に向かう集団の素地づくりと大目標の設定
第3章 金沢町家にどっぷりつかる
第4章 町家での事業内容の検討、そして提案
第5章 水面下の取り組み
第6章 金沢からかみのさらなる発展
第7章 子どもの探究を支える仕掛け
第8章 学びの越境を生み出すヒューマンネットワーク
第9章 パートナーからの異なる視点
◆「子どもたちとの協働から生まれる未来のかけはし」??やまだのりこさん(建築士)
◆「社会との関わり」??岡部 彩さん(株式会社こはく)
◆「誰一人取り残さない学び」??阿部竹虎さん(北陸中日新聞)
◆「否定しないことがクリエイティビティの第1歩」??灰屋英成さん(金沢市オリンピック関連推進事業室) ほか
おわりに
【著者】
福田晃
金沢大学附属小学校教諭
石川県金沢市出身。星稜高等学校卒業、金沢大学教育学部人間環境過程情報教育コース卒業、金沢大学大学院教育学研究科教育実践高度化専攻修了。石川県公立小学校教諭を経て、2017年より現職。「社会とつながるリアルな学び」の実現に向け、子どもが本気で取り組む授業を目指している。JAPET&CEC主催ICT夢コンテスト2016において文部科学大臣賞(学校)を受賞。NHK for School「もやモ屋」、「ツクランカー」番組編成委員など。
山田滋彦
株式会社こはく代表
京都府京都市出身。立命館大学卒業後、2005年に豊田通商(株)に入社。新興国の物流改善や事業開発に関わり、2011年アクセンチュアに入社。グローバルサプライチェーン、マーケティング戦略、新規事業企画立案等様々なプロジェクトに従事。2018年に株式会社こはくを創業し、古民家再生、着地型体験、お取り寄せグルメ事業等に関わる。古民家好きで、町家の保全・継承を推進する(一社)金澤町家推進機構の理事も務める。 1,496円