ワークスタイル・アフターコロナ 「働きたいように働ける」社会へ
松下慶太
「仕事場」の多様性が、幸せな「働く」を生む!
「居心地の良さ」こそが、最大の企業価値に──。
・経験してわかった「リモートワーク」の課題とは?
・「ワーケーション」で長時間労働は改善するか?
・オフィス不要ではなく、「焚き火的オフィス」が求められる?
コロナ禍をワークスタイルという「やっかいな問題」に向き合うチャンスに!
組織へのエンゲージメントは、マネジメントや組織文化の課題として捉えられることが多い。一方、二〇一九年のリクルートキャリアによる「働く喜び調査」によると、二〇一三年からの継続調査のなかで働く喜びを感じている割合は、二〇一七年に三六・一%と底を打ち、二〇一九年には四四・五%に上昇していることが示された。そして、働く喜びを感じる対象は、収入よりも快適な環境であったことが示唆されている。
ここで言う「快適な環境」とは、「無理せずに働くことができる」「落ち着いて今の仕事を続けられる」「希望する場所で働けている」などであった。これらのデータからわかるのは、私たちは働きたくないわけではなく、「働きたいように働けていない」ということである。私たちは、「働きたいように働きたい」のだ。(略)
アフターコロナのワークスタイルをデザインすることが、今までのように働けないという課題を乗り越えるのではなく、私たちが働きたいように働ける社会をつくるためのプロセスになる。本書がそのきっかけになれば幸いである。〈――本文より〉
【目次】
PROLOGUE コロナ禍で「ライフスタイル」はどう変わったのか?
CHAPTER1 「リモート・ネイティブ」はどんな世界を生きているか?
CHAPTER2 「オフィス」はどこになるのか?
CHAPTER3 「通勤」と「会議」に意義はあるのか?
CHAPTER4 「テレワーク」と「ワーケーション」は広がるのか?
EPILOGUE アフターコロナの「ワークスタイル」とは? 1,540円