中井 英夫 7件 人気順 新着順 黒鳥譚 青髯公の城 中井 英夫 ぶらっくすわん。漆黒の翼の下に秘めもつ、純白の風切り翅。火星の如く緋色に燃える、嘴と眼。黒鳥の姿に、降りつむ時間を生きながらえねばならぬ、恥の想いを託したひとつの迷宮「黒鳥譚」。そして「青髯公の城」「死者の誘い」を加えた3篇が奏でる、失寵の響きもまた「虚無への供物」なのであろうか……。 660円 新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館 中井 英夫 幻視者たちの見た夢……伝説の短編集、復刻! 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館ーー日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。連作とらんぷ譚1。 660円 新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌 中井 英夫 泉鏡花文学賞に輝く鮮やかな言語魔術。精緻な構想による幻想の宇宙体ーーゴシック風の豪奢な洋館のサロンで開かれる賀宴の出席者は、10人の客とサロンの女主人、そして令嬢・柚香。そこで語られるのは、現実と非現実をあざなう奇譚の数々。ことばの錬金術師として当代随一の著者が、鮮やかな言語魔術と精緻な構想を駆使、幻想の宇宙体を作る、連作とらんぷ譚2。泉鏡花文学賞受賞作。 660円 新装版 とらんぷ譚3 人外境通信 中井 英夫 秘められた宴、囁きの森ーー地上の一隅にたしかに存在する影の王国、すなわち人外境。そこへの扉は容易に開かれないし、かりに偶然、彼ら人外の宴にまぎれこんだとしても、人は気づかず通り去るのだ。これから著者が招待するのは、その秘められた宴……。イマージュに光沢と飾り付けを与え、短篇の至芸を示す作品集。連作とらんぷ譚3。 ◎美しきイマージュ、まさに短篇の至芸! たちまち一篇を読みとおして、ボードレールのいう「時間の強迫」から逃れることができる。<出口裕弘「解説」より> 660円 新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣 中井 英夫 妖美なる陰影を刻む宝石譚、連作完結篇。4部作54篇の賑わしい色彩ーーきらびやかな宝石の匣(はこ)。だが開けてみると、肝心の宝石は消えうせ、赤い絹布の窪みだけが残っている。この匣は、虚とか不在と名づけられるべき、天与の贈りものであろうか。戦争の傷をその後の人生に刻した三姉妹を美しい宝石箱の虚になぞらえ、妖美壮麗の小説世界を築く幻想文学の傑作。連作「とらんぷ譚」4。 ◎「時代が新しいいがたに人をはめこもうとする時、その型どおりにならない異形の者もまた、あらわれる」<鶴見俊輔「解説」より> 660円 人形たちの夜 中井 英夫 夜は、夢魔が目覚める時。夜に生をうけた人形たちは、人の世の原罪を、哀しみをまた憎悪を、その糧として生きているのであろうか。……日常の営為の底に潜むもう一つの世界を、人形たちとともに旅する時、季節の移ろいは、我々をより深い酩酊へ、迷宮へ、そして破局へと誘う。著者50年の苦い想いをもこめて描く、魔術の書。 660円 夜翔ぶ女 中井 英夫 聖なるもの美しいものへの憧憬を胸に秘め、彼岸と此岸の架橋たらんと志す著者が、20世紀末の哀しみを残酷華麗に奏でるレクイエム。 2,717円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 中井 英夫