C.ディケンズ/北川悌二(訳) 5件 人気順 新着順 ピクウィック・クラブ(上) C.ディケンズ/北川悌二(訳) 実業界を引退した裕福な紳士にしてクラブの会長ピクウィック氏は、新たにつくった通信部の仕事として各地の風俗を調査報告すべく、3人の会員とともに旅に出る。もとより無邪気で素朴、人間愛の化身とも言うべき人物であるので、旅行は単なる調査にとどまるわけがなく、行く先々で世の虚偽を暴き悪を懲らしめ苦境にある人々を救わないわけにはいかない。しかし、その善意が飛び切りのものだったのでしばしば空回りしてしまい、悪人の奸計にかかり、滑稽な失敗をしてしまうのだった。 1,155円 ピクウィック・クラブ(中) C.ディケンズ/北川悌二(訳) ピクウィック氏の旅は続き、裁判をはじめいろいろなごたごたに巻き込まれる。途中から仲間に加わったのが忠実な馬丁のサム・ウェラー。陽気な生粋のロンドンっ子できちんと世間の常識をわきまえ、ピクウィック氏を引き立てる名脇役だ。こんなお供の活躍を読むと『ドン・キホーテ』が思い出される。ドストエフスキーも「滑稽であるがために善良な人間」のタイプとして、ドン・キホーテとこの小説の主人公ピクウィックをあげている。物語はどこまでももつれながら広がってゆく。 935円 ピクウィック・クラブ(下) C.ディケンズ/北川悌二(訳) ピクウィック氏の波乱に満ちた旅は終わり、今や落ち着いた日々が過ぎてゆく。体は少し弱っていても精神は若々しく人々の敬意を集めている……。すべてのいざこざは収まり、穏やかな雰囲気のうちにこのイギリスを代表するユーモア小説は幕を閉じる。当時のイギリスは産業革命後の混乱の真っ只中にあり、下巻にあるように債務者は監獄に送られた。駄洒落や地口満載のこのユーモア小説はブルジョア階級からも下層階級からも歓迎され、ディケンズは作家としての名声を手に入れた。 935円 骨董屋(上) C.ディケンズ/北川悌二(訳) 19世紀、イギリス産業革命の激動の時代を背景に、祖父に引きとられた純情無垢な少女ネルの辿る薄幸の生涯を描く大作。祖父は骨董屋を経営していたが、ネル可愛さの余り一獲千金を夢見て賭博に手を出し、破産してしまう。骨董屋は高利貸クウィルプに差し押えられ、ネルは老人とロンドンをあとに、あてどない旅に出る。美と醜、善と悪、さまざまな対立を描きながら、波瀾万丈の物語の幕が上がる。 1,045円 骨董屋(下) C.ディケンズ/北川悌二(訳) 二人を追うのは高利貸クウィルプだけではなかった。海外で金持ちとなって帰国したトレント老人の弟が、さすらう二人を救出しようと行方を探していたのだ。しかし居所を突き止めたときにはすでに遅く、苦難の旅路の果て、ネルは眠るように死んでしまっていたのだ。骨董に囲まれて眠るネルの姿を描いて始まる物語は古めかしい教会の一室で死の床に眠るネルの姿で終わり、あたかも円環を描くかのごとく小説は閉じられる。 1,045円 1 TOP 電子書籍(本・小説) C.ディケンズ/北川悌二(訳)