佐藤愛子 76件 人気順 新着順 これが佐藤愛子だ 7 佐藤愛子 この頃「可愛いおばあちゃんになろう」というのがはやっている。だいたいが六十年も七十年も苦労に苦労を重ねて生きてきて、今更なんで若い連中から「可愛いおばあちゃん」といわれるようにならなければならないのか。舌切雀の物語を持ち出すまでもなく、ばあさんというものはイジワルな現実主義者と昔から相場が決まっているのだ。そのばあさんの伝統を、なぜここで破らねばならないのか! 440円 これが佐藤愛子だ 8 佐藤愛子 私は欠点の多い人間で、協調性がないばかりでなく、面倒くさがりの怒りんぼう、相手かまわずいいたいことをいい、無愛想で常識を無視し、猪突猛進である。その私に、「人づきあいをよくするための性格について」何か書くようにと注文してきた。人づきあいの下手な私にわざわざそんな依頼をしてきたということは、編集部はこの私に反省の機会を与えようとしているかもしれない。 440円 死ぬための生き方 佐藤愛子 「思う通りに運ばれる人生なんて、退屈以外の何ものでもない。負けるもまたよし――」波瀾の多い人生を、我慢を、薬代りに忙しく生きてきたアイコ先生が、文句だらけの世の中を見渡して知る生き方、老い方、死に方。子供を叱らない親にメマイを覚え、弱い男を怒りつつ笑い、若い女の非常識に唸る。愛すべき奇天烈な友人たちのとっておきの話etc.一読、元気の出るエッセイ集。 550円 大黒柱の孤独 自讃ユーモア短篇集2 佐藤愛子 佐藤家は愛子さんが大黒柱だ。お嬢さん、甥御さん夫婦、お手伝いさんと、ブルドッグのベティが一緒に生活している。ある日の昼日中、強盗が入って大騒動。被害はなかったが愛子さんの怒りが爆発した! 表題作「大黒柱の孤独」他、笑いと悲哀がどっと押し寄せる傑作短篇集。 550円 凪の光景(上) 佐藤愛子 何の享楽も知らず、己の信念のために戦うことを生き甲斐とする元小学校校長・大庭丈太郎。謹厳実直な夫に仕えて40年。糟糠の妻・信子。庭続きには息子一家が住み、老夫婦は傍目には「幸福」そのものに写るのだが……。ある日、信子は戦中戦後の苦闘の中に埋もれた青春の日々を何とか取り戻すのだと突然、丈太郎に「シルバー革命」を宣言し、次々と企てを起こし始めた…。 550円 凪の光景(下) 佐藤愛子 丈太郎の長男・謙一は営業実績に一喜一憂する自動車販売会社の代理課長。女性の自立を実践するフリーライターの妻・美保とファミコン少年の息子・吉見のいる家庭に一応の満足を示しつつも、謙一は部下の池田千加との情事にのめり込んでいく。シルバー離婚、不倫、教育問題は一見平和なたたずまいをみせる大庭家を根底から揺り動かす。三世代家族の愛の縮図をかわいたユーモアで描く傑作長編。 550円 日本人の一大事 佐藤愛子 昔のバカはえらかった。自分がバカであることをちゃんと知っていた。お前はバカだから引っ込んでいろと教える人がいた。今はそれを教える人がいない。バカはしたり顔してしゃべる。こういうことをいうと、バカバカとそういう差別語はやめなさい、などとしゃしゃり出てくる手合いがいるけれど、そんなことをいっているからバカが大手をふって減らず口をたたく。今に日本はバカ大国になるだろう。 440円 花は六十 佐藤愛子 「いったいおばあさんは何が楽しくていきているのかしら」と話していた私がなんと還暦を迎えた。隣に住む同い年の静さんは、ひょんなことから、大学生の男の子からデートに誘われる。のろけ話を聞かされる私の心中は穏やかではない。はしたないと思いながら、妬んでいる自分がいるのだ。そんなとき、私にもお見合い話が持ち上がる。女は60歳からが花。いまや、60歳は恋愛適齢期。 550円 バラの木にバラの花咲く 佐藤愛子 矢部円はテレビのモーニング・ショウのメイン司会者。美人でシャープな彼女をラジオから引き抜き、人気キャスターに育てたのは恋人のプロデューサー・坂口だった。何事にも強引で現実的な彼に円はうとましさを覚えはじめ、自分の信念を貫くため局を退めていった加納に惹かれていく……。二人の男の間で揺れながら懸命に自分の花を咲かせようと奮闘する女の長篇ロマン。 440円 不運は面白い 幸福は退屈だ 佐藤愛子 「男にとって、人妻との『友達関係』なんてありっこない。猫は鼠と友達になろうとして追いかけるわけではない。猫は鼠を捕らえたくて追うのである」(本文より)――波瀾万丈の日々を体験したことで得た、人間の面白さを、厖大な著書の中から抽出。人生や男女の愛の真実等々、ズパッと描いた人生哲学のエキスを満載。これぞ著者の真骨頂! 440円 不敵雑記 たしなみなし 佐藤愛子 凄惨な事件を嘆き、世間の腐敗を糾弾し、教育のでたらめぶりに憤怒の炎を燃やすアイコ先生の大音声。「せめて若者よ、まじめにやれぇ!」閉塞感と無力感に満ちた病めるニッポンに贈る、不敵な老後を生き抜くための知恵とユーモアに満ちたエッセイの数々。 550円 憤怒のぬかるみ さんざんな男たち女たち 佐藤愛子 「うぬっ! なぜ怒らぬ! この新人類め!」憤怒の本格派、アイコ先生の怒りを浴びても今どきの若者にはどこ吹く風。顔色も変えず、抗弁もせず、ケロッとしている。怒りの看板を出して30年、えらそうに怒った私の面目はどうなる、とアイコ先生のマジメな憤慨はいや増すばかり。無感動、無関心ばかりが横行する世の中をきっちり叱りたおす痛快、愉快、爽快なエッセイ集。「さんざんな男たち女たち」改題。 440円 娘と私のただ今のご意見 佐藤愛子 お気楽で軟弱、無理が通って道理がひっこむ、今どきの風潮に鉄槌を下す、我らが怒りの本格派、愛子センセとその怒りをしなやかにかわす、クールな現代娘・ キョーコさんの白熱のやりとり。いわく、クーラーは必要か。「エーッ、ウッソオ」の正しき使い方。男の理想。上品な会話。名コンビの珍話と怪話の中にキラ リと光る真実のかずかず。好評「娘と私」シリーズご意見篇。 440円 メッタ斬りの歌 佐藤愛子 「ああ、もうメッタ斬りに斬って斬って斬りまくりたいわねぇ」気配り、礼儀、人の世話を旨とする、健全な家庭婦人光代さんの近頃の口癖はこれである。自宅で貸間を始めて20年。不倫女子大生、浮気妻、軟弱男性。今や間借人はこんな輩ばかり。ケチでガンコなうるさいばあさんと人に酷評されながらも、他人にも自分にも「誠実」なババタリアンの奮闘物語。ユーモア長編。 440円 老残のたしなみ 日々是上機嫌 佐藤愛子 今、人は考える葦ではなくなった。我々は宇宙に乗り出し、怖れを知らずにそれを利用しつつある。科学の力で命を産み出し、死さえ遠ざけることが出来ると思っている。「正しく考える」ことを捨てたのだ。(本文より)現代日本を憂い、怒って、それを楽しみとしている著者の、痛快なエッセイ集!! 440円 お徳用 愛子の詰め合わせ 佐藤愛子 生来の「面白中毒」ともいうべき性癖ゆえ、自ら災難に突進し、波乱の人生を歩んできた作家・佐藤愛子。なればこそ書ける、真に心に染みる幸福論、皇室と愛子さまに寄せる思い、旅や家族についてのエッセイ。そして津村節子さん、小沢昭一さん、藤原正彦さん、北杜夫さんら親友・珍友との縦横無尽な語り合い。歯に衣は着せぬが涙もろい暴れ猪・佐藤愛子の多彩な魅力が満載! 660円 1234 TOP 電子書籍(本・小説) 佐藤愛子 4ページ目