アメリカ文学との邂逅 カート・ヴォネガット トラウマの詩学
諏訪部浩一 著
カート・ヴォネガットは、20世紀後半のアメリカで、多くの読者に愛され、日本でも翻訳が多く出版され、読まれている作家である。
本書では、第2次世界大戦のドレスデン無差別爆撃を体験したヴォネガットのトラウマとの戦いの歴史をたどりながら、包括的に批評する。長編小説を出版された順に論じ、ヴォネガットのトラウマとの関わりかたの変化を、多くの先行研究をもとに紐解く。
巻末には、豊富な文献リストを簡明な説明を付して掲載。 2,310円