大木俊之助 4件 人気順 新着順 ジャズ・ジョイフル・ストリート 大木俊之助 1960年代から90年代にかけて、「本の町」神保町の一角で特異な輝きを放っていたジャズ喫茶「響」。マスターの人柄と、そのマスターがつくり出した親しみやすい空間にひかれて多くのファンが足を運んでいた。なかには、公演で来日したジャズメンの顔も。エルビン・ジョーンズ、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク……。全く夢のような面々である。可能ならば、その時代、そのシーンに戻ってみたいもの。本書『ジャズ・ジョイフル・ストリート』は、そのジャズ喫茶「響」の伝説のマスター・大木俊之助氏が著した同名の処女作を電子書籍化したもの。「神田・神保町《響)》流、ジャズの聴き方・楽しみ方」「あゝ《響》、喜びと感動の25年」の2部構成になっており、初めてジャズを聴く方、ジャズを難しいと考えている向きも、著者のわかりやすい解説、創意工夫に富んだ独自の例題表現手法についつい引き込まれていくだろう。加えて、開店にまつわる話、いろいろな客の好み・要求にいかに応えるべきか常に気を配っていた著者の心遣いがストレートに伝わってきて「響」が多くの人に愛されていた理由の一端が読みとれる。この電子書籍版では、底本にはなかった貴重な資料もカラー写真で付け加えられている。エルビン、コルトレーン、モンクはもとよりアート・ブレイキー、オスカー・ピーターソン、ジャッキー・マクリーンら数多くのジャズメンのサイン入りLP、色紙、コンサートプログラム、パネル等々。ジャズファン必読必見、電子書籍の長所を生かしきった一書に仕上がっており、既刊の『JAZZ楽苦我喜草子』『あなたとJAZZと湘南と~鵠沼海岸の風に乗せて~』とあわせて読むと、楽しみも倍加する。 880円 あなたとJAZZと湘南と~鵠沼海岸の風に乗せて~ 大木俊之助 老若男女のジャズファンを集めていたジャズ喫茶「響」とオーナー兼マスターだった大木俊之助氏が体調不良のため、多くの常連客に惜しまれつつ、神田神保町から姿を消したのは1993年の暮れ。それからしばらくして、湘南鵠沼海岸住宅街の一角に日本一小さいジャズ喫茶が姿を現わした。「響庵」。<ジャズ聴き>を究めようとする大木さんの執念の店である。この「響庵」を拠点に、大木さんは、ジャズ(CD、DVD)、湘南の風物、四季の彩りを絡めた独特のエッセイを紡ぎだしてきた。CD1枚、DVD1本ごとに切り取ったその一文、一編は機知とユーモアにあふれ、ジャズに対する愛情と豊富な知識が巧みに織り込まれている。「『四季』by Toshiko Akiyoshi」(秋吉敏子)、「バード」(チャーリー・パーカー)、「マイ・ファニー・バレンタイン」(マイルス・デイビス)、「Night Train」(オスカー・ピーターソン)、「Ballads」(ジョン・コルトレーン)、「Left Alone」(マル・ウォルドロン)、「Last Date」(エリック・ドルフィー)など珠玉の36編収載。ジャズファンには必読の一書。 880円 JAZZ楽苦我喜草子 大木俊之助 かつて、神田神保町に存在していたジャズ喫茶「響」。オープンしたのは東京オリンピックが開催された1964年。以降、多くのジャズファンに愛され、ジョン・コルトレーンやセロニアス・モンクが訪れ、エルビン・ジョーンズにひいきにされた「響」。閉店は1993年暮れ。「響」はいまや伝説の店となり、オーナーでありマスターだった大木俊之助氏は伝説の人に。本書は、その伝説の人・大木氏が、1983年から99年にかけて雑誌『ジャズ批評』に寄稿した34編を収載して成っている。66年、サンケイ・ホールでのコルトレーンの来日コンサート。大木氏は、<このコンサートから二つの本物を体験した>と触れ、<一つは、《量》だった。休憩なしのロング・プレイは聴いたことも観たこともない情景だった。ホールに時間制限がなかったら、夜を徹して吹きまくり兼ねないパワーがあった><もう一つは《本場》のジャズだった。観光気分で来日し、日本人の耳をなめた、それなりの音しか出さないミュージシャンが、それまでどんなに多かったか……という不満をまとめて帳消しにするほど、内容が超えていた>と記しているのは、本書のトップを飾る「コルトレーン教の使徒たち」のなかの冒頭部分。また、「らしく、逝った」では、96年にヒグマに襲われて死亡した動物写真家の星野道夫が慶応大生時代に「響」でアルバイトしていた当時の話、さらには写真家になって以降もときどき店に姿を見せていた話などが愛情たっぷりに活写されている。全編読み通すと、それは、「ジャズと人間」のもうひとつの歴史物語になっていることに気づくはずである。 880円 JAZZなんだかんだ 大木俊之助 かつて神田神保町に存在した伝説のジャズ喫茶「響」のマスター。カウンターの奥から客を眺め、飽きることなくジャズを聴き続けた日々。確かな実績と豊富な知識をもつ著者が、ジャズを愛するがゆえに、時に熱く、時に優しく、時に怒りを込めて綴った話題騒然の一書。 1,100円 1 TOP 電子書籍(本・小説) 大木俊之助