阿川弘之 39件 人気順 新着順 鮨 そのほか(新潮文庫) 阿川弘之 見渡す限り桜満開の美しい情景が続く霊園――。志賀直哉の末娘の死を描いた「花がたみ」。旅の帰路に会った見知らぬ男性との、一瞬の邂逅を描く「鮨」。夏目漱石・内田百間の衣鉢を継ぐ「贋々作『猫』」……。詩情と諧謔に満ちた短篇小説の名品や、馥郁たる日本語の粋を尽した随筆類と共に、吉行淳之介・遠藤周作を偲ぶ座談会などを収録。70年近い著者の文筆生活を締め括る、最後の一冊。※新潮文庫に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。 605円 春の城(新潮文庫) 阿川弘之 学徒出陣、基地での激務と空襲、マリアナ沖大海戦、父や恩師、そして恋人を奪った広島の原爆の惨状……。第二次大戦に遭遇した一人の青年の友情と恋愛、師弟愛と肉親愛とを、入念な筆で情趣ゆたかに描いた著者の処女長篇。激動の時代と生きながらなお、溌剌たる若い生命の感受性、健康で素直な生活感情と故国への愛、掛替えなき青春という時の、一つの姿を浮彫りにする。読売文学賞受賞。 649円 米内光政(新潮文庫) 阿川弘之 「米内光政は国に事がなければ、或いは全く世人の眼につかないままで終る人であったかも知れない」(小泉信三)。海軍兵学校の席次は中以下、無口で鈍重と言われた人間が、日本の存亡のときに当り、自らの手で帝国海軍七十余年の栄光を葬り去った。一億玉砕よりも、未来ある敗戦に賭けて……。最後の海相の人物と識見を描いて、危機に際しての真の指導者とは何かを問う、感動の記録文学。 924円 あひる飛びなさい 阿川弘之 “商法の法は魔法の法や”と闇市から身を起こし、一大観光事業をめざす横田大造元兵曹──。“日本人の手で、日本の空を”を合い言葉に、国産飛行機誕生に一生を賭ける加茂井元技術中尉──。戦後の混乱期を舞台に、独自の道を歩む2人の男の奇妙な友情を、軽快かつユーモラスに描く感動作。 495円 暗い波濤(上)(新潮文庫) 阿川弘之 昭和18年4月、特設巡洋艦愛国丸は、台湾での基礎教育を終えた海軍第二期予備学生550余名を乗せて帰国の途につき、呉に入港した。ここで予備学生たちはそれぞれの配属先に別れるのだった。霞ヶ浦航空隊の栗原、海軍兵学校の田崎、館山砲術学校の三宅――彼らは厳しい専門訓練を経て任官し、前線に出てゆく……。自ら青春を日本海軍とともにした著者が情熱を傾けた渾身の二千枚。 1,023円 暗い波濤(下)(新潮文庫) 阿川弘之 既に敗色濃く、見込みなき戦いは続く。北は千島から西はビルマに至る広範な戦場で、予備学生たちは一人一人苛烈な運命を辿ってゆく――。本書は、膨大な証言をもとに、敗戦へと収斂してゆく日本海軍に身を賭した人々の姿と、日本がくぐった未曾有の経験を鮮やかに照射する一大叙事詩であるとともに、あの時代に生を刻み込んだ数多い若きいのちへの鎮魂歌である。 1,078円 軍艦長門の生涯(上)(新潮文庫) 阿川弘之 総排水量4万3千トン、40サンチ砲8門搭載、最高速力26.7ノット。世界最大・最強・最高速の戦艦としてその威容を誇った軍艦長門は、帝国海軍の栄光と矛盾を一身に背負って激動の大正・昭和期を生きた。連合艦隊が壊滅し、ただ一隻生き残った長門を、敗戦後待ちうけていたのは劇的な終焉……。一隻の軍艦の生涯を通して今よみがえる、“あの時代”の日本と日本人の一大スペクタクル! 814円 軍艦長門の生涯(中)(新潮文庫) 阿川弘之 大正から昭和へと、暗く傾斜してゆく時代の流れの中を、長門は歩む。五・一五事件、二・二六事件、そして泥沼と化した日中戦争。やがて、軍内部での非戦論をよそに、日独伊三国軍事同盟も締結された。日米関係は加速度的に緊迫を深める。揺れ動く日本をよぎってゆく軍艦長門の航跡を克明にたどりつつ、一隻の戦艦と運命を共にした幾多の日本人の哀歓を映し出す感動の国民文学。 814円 軍艦長門の生涯(下)(新潮文庫) 阿川弘之 日米開戦回避の願いも空しく、昭和16年12月2日、連合艦隊旗艦長門より「新高山(ニイタカヤマ)登レ」は発信された。だが快進撃も束の間、時すでに海洋戦の主体は巨大戦艦から航空機へと移っていた。敗戦から一年、長門は原爆実験の標的艦として遠くビキニの海に沈む……。本書は、二百余名に及ぶ証言と綿密な考証をもとに、近代日本が経験した未曾有のドラマを余さず伝える記念碑的長編である。 770円 軍艦長門の生涯(上中下) 合本版 阿川弘之 総排水量4万3千トン、40サンチ砲8門搭載、最高速力26.7ノット。世界最大・最強・最高速の戦艦としてその威容を誇った軍艦長門は、帝国海軍の栄光と矛盾を一身に背負って激動の大正・昭和期を生きた。連合艦隊が壊滅し、ただ一隻生き残った長門を、敗戦後待ちうけていたのは劇的な終焉……。一隻の軍艦の生涯を通して今よみがえる、“あの時代”の日本と日本人の一大スペクタクル! ※当電子版は『軍艦長門の生涯』(上)(中)(下)の全三巻をまとめた合本版です。 2,398円 山本五十六(上) 阿川弘之 戦争に反対しながら、自ら対米戦争の火蓋を切らねばならなかった聯合艦隊司令官山本五十六。今日なお人々の胸中に鮮烈な印象をとどめる、日本海軍史上最大の提督の赤裸々な人間像を余すところなく描いた著者畢生の力作。本書は、初版刊行後、更に調査し、発見した未公開資料に基づき加筆された新版である。上巻では、ロンドン軍縮会議での活躍を中心に、若き日の山本像が描かれる。 737円 軍艦ポルカ 阿川弘之 パチンコが好きなのではない、軍国主義者では決してない。私が「軍艦マーチ」にこだわるのは、ただそれが何ものにもかえがたい青春の苦悩と歓喜そのものだからなのだ……。若い海軍士官時代を回想したユーモアあふれる表題作ほか、温かい善意に裏打ちされたエスプリが光る軽快な作品集。 495円 こんぺいとう 阿川弘之 “源さん”こと市川源三郎は、気のいい白バイ隊の一員。襟章はこんぺいとう一つ。親切でいわくつきのモツ焼き屋の春代小母さんとの仲が、美人カメラマン原さをりの出現で険悪になり、悩む源さんは転倒事故をおこして入院することに…。違反者から罵られてもじっとガマンの白バイ隊員が、季節をぬって走る姿を軽快に描くユーモア長編。 715円 南蛮阿房列車 阿川弘之 気が短いくせに、なぜだかトロトロ走る汽車が好き。奇人・変人せき立てて、世界の列車に乗りに行く。お供するのは、お馴染みマンボウ、狐狸庵、それに幽霊、マダガスカル島の日本人村長さん……。何とも優雅で奇妙な旅です。でも、こんな旅もあるのです。煙に悩まされないのは、ちょっぴり残念ですが、文明批評も織りこんで詩情豊かに綴る、汽車キチ垂涎の当世風世界漫遊紀行。 495円 南蛮阿房第2列車 阿川弘之 遥か異国からの鉄路の響きに心を騒がせ、汽車に乗る、ただそれだけを目的に海を渡る。「オリエント急行」が輝かしい歴史に幕を下ろすと聞くや、たまらず乗りに出かけてゆく。その他、オーストラリア大陸横断鉄道、アラスカ荒野のローカル線、本家南蛮国ポルトガルの汽車などの乗り歩きは、乗り物好きの面目躍如。ユーモラスな海外鉄道紀行シリーズ第2作、10編連結で只今発車! 495円 山本五十六(下) 阿川弘之 下巻では、聯合艦隊司令長官に任命された山本五十六が、いよいよ真珠湾強襲の構想を固めるところから、昭和18年4月18日、ブーゲンビル島上空において敵機の襲撃を受け壮絶な最期を遂げるまでを克明に綴る。世界を震撼させた天才提督の栄光と悲劇を、膨大な資料と存命者の口述を基に、生き生きと甦らせ、激動の昭和史を浮彫りにした、必読の記録文学である。 660円 大人の見識 阿川弘之 かつてはこの国にも確かな見識があった。著者は東大を繰上げ卒業して海軍に入り、中国で終戦。戦後は志賀直哉に師事して、生きる意味を深く問いかける名作や人間味溢れる随筆を数多くしたためてきた。その実体験と読書体験と思索に裏打ちされた、人生の叡智が凝縮された読むほどに味わい深い1冊。 660円 末の末っ子 阿川弘之 野村耕平──小説家、五十二歳。妻、四十四歳、青天のヘキレキ、懐妊の模様。雑事は山積、仕事も多忙、おまけにうるさい二男一女。そこで、仕事のために秘書が、家事にはお手伝いさんが新たにくることになった。この新米秘書は、何やら恋愛中の気配。彼女のうるんだ目差しの対象は、ひょっとすると自分かもしれぬ! 妻は入院、娘は受験。恩師の全集作りもまさに大詰め。忙しくて賑やかな一家の生活を、ユーモアあふれる筆致で描く、長篇小説の快作。 660円 私記キスカ撤退 阿川弘之 太平洋戦史の中で奇蹟とされる日本軍キスカ島守備隊の無血全員撤収。「霧の作戦」は、いかにして立案され、どのように実施されたのか? すでに何度も描かれた「語るに足る数少ない後味のいい史実」(あとがきより)であるキスカ作戦成功の全貌を、筆者が新取材と、独自の見方で描いた表題のドキュメントほか、戦後、文筆家として初めて玉砕の島を訪れたときの模様を描く「アッツ紀行」、「海軍の伝統と気風について」など、一貫して揺るがぬ著者の視点をあきらかにする好読物を併録。 550円 12 TOP 電子書籍(本・小説) 阿川弘之 2ページ目