桜田靖 23件 人気順 新着順 湖底からの霊言 ―少年Zの告白― 桜田靖 筑豊の林陽太は勉強嫌い、中学を出たら美貌の少女がいる南九州の高原の温泉町で和菓子製造業の伯父宅の従業員となった。将来は、その美しい麗香と結婚し跡取りとなる野望を秘めていた。仕事中に甘納豆の仕上げで大失態、砂糖の横流しを疑われ、伯母の入浴をのぞいた疑い、湖畔観光の婦人に痴漢した疑い、エロ本所持を見つかり変態扱い、自暴自棄になったところで、夜毎の夢の湖底からのキリシタンの死人の霊言と不気味な地鳴りに悩み、逃げ去って間一髪、この地獄の地から命拾いした。 330円 女の洞門 禅海和尚秘話 桜田靖 上司の甘言に騙され、会社の金の着服に協力した美貌のヒロインは退職し、カメラマンと称して九州へ逃げた。新幹線の事故に遭い乗り合わせた出張帰りの大分県庁職員と親密になった。女は行きがかり上、耶馬渓の青の洞門と禅海和尚を取材した。男も中津の郷土史家の伯父を紹介し禅海を講義させ、自ら青の洞門、羅漢寺など和尚所縁の耶馬渓を案内するうちに、清楚な美貌の女に魅惑され、互いに実らぬと判っている恋に溺れそうになるが、罪を償うべく洞門の闇に消えゆく女を虚しく見送る。 330円 ふるさとの高いあの嶺 ─天山情話─ 桜田靖 野田稔は、従姉の八重と幼さゆえの過ちのために、十五の春に故郷を涙ながらに後にして上京し、縁者の経営する百貨店の住み込み店員となった。イケメンの彼は、まだ小学生だった経営者の娘から恋い慕われて、二十五で結婚し、重役として還暦まで順風満帆な人生を過ごした。還暦を機に受診した人間ドックで悪性の病が見つかり死を覚悟した。残りの日々、生と死を考え葬儀も墓も戒名も不要と悟り、故郷の山に散骨を遺書に書き友達にも依頼した。 330円 12 TOP 電子書籍(本・小説) 桜田靖 2ページ目