編:星ナビ編集部 45件 人気順 新着順 月刊星ナビ 2018年1月号 編:星ナビ編集部 特集の「星のゆく年くる年」で、2017年の天文現象やトピックを振り返り、次の2018年にどんな天文現象が起こるかをまとめます。 2017年はアメリカ横断皆既日食や、重力波による中性子性の合体の検出などが話題になりました。 来る2018年は、火星大接近や2回の皆既月食があります。2018年の年末には、肉眼でも見えるほど明るくなると期待されているウィルタネン彗星が地球に接近します。 3回シリーズ「宇宙の地平線の向こうに」は、マックスプランク研究所長の小松英一郎さんが、宇宙の始まりについて自身の宇宙観を交えてわかりやすく語ります。 紙本の特別付録「星空ハンドブック2018」は、電子版でも巻末に収録しています。 「星空ハンドブック2018」は、2018年の12か月分の星図や天文現象カレンダー、惑星の動きや天体出没表など、1年間の星空をまとめて見ることができます。 ※本文中に掲載されている情報、価格は、2017年12月現在のものです。 ※掲載されているキャンペーン、商品の予約受付、イベントなどは終了している場合がございます。 ※内容につきましては、変更される可能性があります。 1,100円 月刊星ナビ 2018年2月号 編:星ナビ編集部 1月31日夜8時48分から日付が変わった2月1日深夜0時12分にかけて「皆既月食」が起こります。月が欠け始めてから、地球の影に入って赤銅色になる皆既月食を挟んで、元の満月に戻るまでの全過程を日本全国で見ることができます。特集記事では、皆既月食の観測と写真撮影の方法を解説します。 表紙は、「富士山にかかるふたご座流星群の大火球」です。12月13日から15日にかけて極大となった「ふたご座流星群」は、関東地方や中部・東海の広い範囲でマイナス8等級の大火球が目撃されるなど大きな話題となりました。各地で撮影された写真と流星出現のようすを速報します。 独・マックス・プランク研究所所長の小松英一郎さんによる連載記事、「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」の2回目のテーマは、「偏りから生まれた私たち」です。宇宙が生まれた時に生じたほんの少しの密度の偏りがだんだん大きくなり、やがて星や銀河が生まれ、現在私たちが住む宇宙の姿へと変わってきました。 連載記事「星の都の物語」17回目は「南インド」に向かいます。インドでは、さまざまな古代の文献が椰子の葉に刻まれて残されています。天文学の成果を伝える教科書の「写本」も残っていて、インドの天文学史を研究する上で、重要な記録となっています。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・観測史上初の恒星間天体「オウムアムア」 ・深さ300kmにも達する木星の大赤斑 ・雪原ざくざく かんじきナイトウォーク ・環境省が推進「ほしぞら診断」再び 834円 月刊星ナビ 2018年3月号 編:星ナビ編集部 カメラバッグに入れて持ち運べるほど軽量でコンパクトな赤道儀、略して「コン赤」で星空を撮る人が増えています。ベテランのサブ機として使えるロングセラーのスタンダード機からビギナーの入門機まで、その特徴や使いこなし方を紹介します。メインで紹介するのは、サイトロンジャパンの「NEWナノ・トラッカー」、スリックの「ECH-630」、ビクセンの「星空雲台ポラリエ」、ケンコー・トキナーの「スカイメモT」の4機種です。 独・マックス・プランク研究所所長の小松英一郎さんによる「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」は、今回が3回シリーズの最終回です。宇宙背景放射の温度のムラは何によって引き起こされたのかに迫ります。 マニアックな天体写真テクニックを解説する「Deepな天体写真」コーナーは、今回から3回シリーズで「分子雲」を捉える方法を取り上げます。分子雲は低温のガスや塵からなり、近くの星の光を受けて漆黒の宇宙に浮かび上がっています。暗くて淡いものが多く、その姿を捉えるには何枚もの画像を重ね、ていねいな画像処理が必要です。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・お寺で星を見せる「プラネターリアム銀河座」が4Kプロジェクタでリニューアル ・研究者とアマチュアがネットでつながる「クラウド天文学」が解き明かした「タビーの星」の正体 ・星の召すまま/今年で9回目「星空案内人の集い」 ・天文台マダムがゆく/星空スイッチONで満天の露天風呂 ・星のウィンクにチャレンジ! 小惑星による恒星食 ・黎明の空に輝いたイプシロン3号機のロケット雲 834円 月刊星ナビ 2018年4月号 編:星ナビ編集部 全天に星座は88個ありますが、写真に写して映える星座はそう多くありません。「星座写真を撮る」特集では、星がにじむフィルターを使って星を強調する方法や、3月号で紹介したコンパクト赤道儀で星座写真を撮るノウハウを解説します。天文シミュレーションソフトを使った構図検討方法も紹介します。 綴じ込み付録「星座写真定番構図集 春/夏編」では、季節の移り変わりと星空の動きを全天星図で示し、星座をバランスよく撮るための構図を星座写真の作例入りです。紹介する星座は、星占いでおなじみの、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座に、「夏の大三角」を作るわし座、こと座、はくちょう座、北斗七星が目印のおおぐま座、尻尾の先に北極星が輝くこぐま座、などです。 マニアックな天体写真撮影法を紹介する「Deepな天体写真」コーナー、「分子雲」の2回目は撮影の実際と画像処理の下処理方法を解説します。難しいと思われる分子雲撮影も基本をしっかり押さえて撮影すれば、確実に分子雲を描出することができます。 「チャレンジ星景写真」では、スキーと星空という異色の組み合わせを紹介します。夜の雪山を滑るスキーヤーをストロボの閃光で写し、追尾撮影の星空と同時に表現しています。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・岐阜県で新発見 栗畑に落ちていた「ながら隕石」 ・史上最高の精度 天の川の電波地図 ・エレベーターで宇宙へ!? 東京タワーでVR体験 ・追悼 初代国立天文台長 古在由秀さん ・6.5mTAO望遠鏡 初お目見え 1,100円 月刊星ナビ 2018年5月号 編:星ナビ編集部 4月から5月は季節の上では春ですが、夜半過ぎになると東の空から「夏の天の川」が昇ってきます。南東方向から昇ってくるさそり座~いて座から、東方向に横たわるわし座~はくちょう座あたりまでの天の川が斜めに立ち上がってくるようすは、天文ファンが初夏を感じる風物詩となっています。 超広角レンズや対角魚眼レンズで「天の川」を地上景色とともに広く配置する方法や、準広角レンズや標準レンスでさそり座や南斗六星などの特徴的な星の並びを切り取る方法まで、さまざまな捉え方があります。記事では具体的な構図のバリエーションを示しながら、天の川を写真に撮るノウハウを解説します。 マニアックな天体写真撮影法を紹介する「Deepな天体写真」コーナー、「分子雲」の3回目は多数枚コンポジットの効果と、フラット補正の重要さを作例を示しながら解説します。十分な量のコンポジットと、実際の撮影空域を使って得た「スカイフラット」を適用すればごく淡い分子雲を描出するのは難しくありません。 新連載の「エーゲ海の風-星座神話の向こうに広がる古代ギリシアの天文学-」は、星座にまつわるギリシア神話を通して、古代ギリシアとその周辺の文化史や天文学の発展を解き起こすものです。単なる星の神話ではなく、神話や伝承に散りばめられた古代の歴史や生活様式を紐解きます。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・追悼ホーキング博士 物理学界に残された偉大な「特異点」の足跡を振り返る ・大学生がサポート 障がい児と乳幼児のプラネタリウム ・CP+で発表された新製品/カメラメーカー各社のブースが星景写真に注目 ・TAO望遠鏡の鏡を蒸着する 834円 月刊星ナビ 2018年6月号 編:星ナビ編集部 5月の夜半過ぎになると、さそり座~いて座を中心にした夏の天の川が昇ってきますが、そのさそり座には、大きく輪を広げた土星が輝いています。また、西側のてんびん座には明るく目立つ木星が、天の川を挟んで反対にある東側のやぎ座にはオレンジ色の火星が輝いています。火星は、今年7月31日の地球大接近をひかえ、5月から6月にかけて、だんだん大きく、明るく見えるようになってきます。 特集の「真夜中の3惑星」では、この3惑星の動きを望遠鏡や双眼鏡で観察したり、写真に撮って楽しむ方法を紹介します。 「CMOSカメラで惑星を撮る」では、惑星を動画で撮影して画像処理で仕上げる最新撮影方法を3回シリーズで解説します。初回は惑星撮影に最適な望遠鏡やカメラの選び方、用意すべきアクセサリーなどを紹介します。 マニアックな天体写真撮影法を紹介するコーナー「Deepな天体写真」。「分子雲を撮る」の最終回は分子雲の画像処理についてのノウハウを解説します。 連載の「エーゲ海の風」の2回目は、メソポタミアからギリシャに伝えられ、姿・形が変わっていった星座たちを取り上げます。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・クラウドファンディングで火星に臨む 平塚市博物館で新しい望遠鏡導入へ ・メガスターNeo×ステラドームプロで、金沢市「銀河の里」キゴ山がリニューアル ・日本で初開催のCAP2018福岡 世界とつながる天文コミュニケーション 834円 月刊星ナビ 2018年7月号 編:星ナビ編集部 今年7月31日の大接近を前に、天体望遠鏡で見た火星が、だんだん大きく明るく見えるようになってきました。その火星へはこれまでに20機以上の探査機が送り込まれ、周回軌道上から表面を詳しく観測したり、火星面に着陸して土壌や大気の成分を調べています。さらに、探査車(ローバー)が火星面を走り回って、かつて火星に水が存在した証拠や地形の成因などを調べています。 この春、NASAがさらに1台の火星探査機を打ち上げ、ヨーロッパ・ロシアが主導する探査ミッションも大詰めを迎えています。今や火星はもっとも調査の進んだ惑星で、有人探査が実現される日も近づいています。 特集記事「火星への旅」では、火星の「地形」「大気」「衛星」「水の存在」などにスポットを当て、探査機が明らかにした赤い惑星の素顔に迫ります。 付録の「火星観測ハンドブック」は、7月末の火星大接近を挟んで6月から9月末までの4か月間の火星の動きや、望遠鏡で見える表面模様をまとめました。 火星大接近に備えて最新の撮影方法を3回シリーズで解説する「CMOSカメラで惑星を撮る」の2回目は、大気の揺らぎや鏡筒の温度順応、望遠鏡の光軸の調整など、惑星像のシャープさに大きく影響する項目とその対処法を取り上げます。 連載「エーゲ海の風」の3回目は「姿を変えた星座たち」の後編です。メソポタミアからギリシアに伝えられた後に、姿・形が変わったり、関連する神様や神話が変わっていった星座たちを紹介します。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・奈良の住宅街で超新星を見つけた田中勇司さんの捜索方法 ・声優の緒方恵美さんがアルマ望遠鏡のPVのナレーションを担当 ・観望会で大人気、月面アルファベット「X」「V」に続いて「L」が発見される 1,028円 月刊星ナビ 2018年8月号 編:星ナビ編集部 7月31日はいよいよ火星大接近です。天体望遠鏡で見た火星が、ますます大きく見えるようになってきました。夜半の南の空には、都会でも一目でそれとわかるオレンジ色の輝きが目につきます。 特集は、見る撮る楽しむ「火星大接近」。大接近と火星観測の基本や火星接近騒動、火星を見るために初めて買う望遠鏡の紹介、スマホやコンデジ・ミラーレスで火星を撮る方法の3部作。「火星大接近まんが解説」では、おなじみの、やみくも天文同好会のメンバーたちが火星大接近をやさしく解説するなど、全ページ火星一色の8月号です。 7月28日の明け方には、西に沈みかけた満月が欠ける「皆既月食」が起こります。大接近を3日後に控えた火星も月の左下に見えていて、月食と同時に楽しむことができます。 エキスパートの方には「CMOSカメラで惑星を撮る」の3回目で、動画撮影ソフト「FireCapture」を使った撮影方法を解説します。 連載の「エーゲ海の風」も火星関連。「火星を司る残念なイケメン 軍神アレスの系譜」として、火星と同一視されていた、戦いの神=アレスの出自から、アレスにまつわる神話までを掘り下げます。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・計画通り!「はやぶさ2」リュウグウ到着ショット ・目指せ世界記録!? 1万人参加のギネス級火星観望会 ・ほんナビ/「赤い惑星の今と未来がわかる本」特集 ・火星観測イベントと夏の「星まつり」 ※綴込み付録「火星模様早見工作セット」は電子版には付属しておりません 1,028円 月刊星ナビ 2018年9月号 編:星ナビ編集部 天体写真のジャンルのひとつに「星座写真」があります。しかし、単に星空を写しただけでは星座がよくわかりません。そこで、星を滲ませて輝星を目立たせたり、星座線や星座絵を写真に重ねたりして星座を表現する方法を紹介します。 「星座写真 定番構図集 秋・冬編」は、「星ナビ」2018年4月号の「春・夏編」の続編です。星座を単独で写したり、星座神話に関連のある星座たちを写す時の構図決定の参考になります。 大接近を終えた火星は観測シーズンの後半に入りましたが、8月末から9月にかけて周期彗星のジャコビニ・チンナー彗星が夜明け前に昇ってくる冬の星座たちの中を通りすぎていきます。ぎょしゃ座の1等星カペラやふたご座の散開星団M35のすぐ近くを通るので、望遠鏡で観測したり写真に撮って楽しむことができます。 「CMOSカメラで惑星を撮る」は今回が最終回。動画から静止画を生成し大量に重ね合わせる「スタッキング処理」と、惑星模様をシャープに見せるための「ウェーブレット処理」の方法を解説します。大接近中の火星をCMOSカメラで動画撮影して画像処理することで、表面模様をハッキリと写しだすことができます。 「エーゲ海の風」では、知恵と戦術・工芸の処女神アテナを紹介します。アテナは星にまつわる星座神話ではあまり活躍しませんが、古代ギリシアの神々の中でも最も敬愛されている一人です。 ニュースやトピックでは以下のテーマを取り上げています。 ・「はやぶさ2」が到着した小惑星リュウグウはガレキの集合体 ・黒田有彩さんが「Mitaka」のPVに出演 ・隕石が隕石を呼ぶ 2個目の長良隕石発見 ・日食カウントダウン チリ・アルゼンチン皆既日食まであと1年 1,100円 月刊星ナビ 2018年10月号 編:星ナビ編集部 「KAGAYAさんのような天体写真を撮りたい」「イラストのような星空の色(=KAGAYAブルー)にしたい」。ファンタスティックな星空写真で大人気のKAGAYAさんの写真への憧憬から、カメラを星空に向けるようになる人も多い。そのKAGAYAさんが、星空撮影の旅に出る動機や撮影スタイル、構図や色について解説します。 「星の旅取材ノート」は、人気連載「KAGAYA通信」のバックナンバーから、全天周映像作品「星の旅-世界編-」の取材のために世界各地へ出向いた撮影行のエピソードをピックアップして再編集したものです。特集と併せて読むことで、KAGAYAさんの天体写真に対する取り組みがより具体的に見えてきます。 ジャコビニ・チンナー彗星が、夜明け前に昇ってくる冬の星座たちの中を通りすぎていく様子にも注目です。ぎょしゃ座の五角形の中を突っ切った後、ふたご座の散開星団M35や、いっかくじゅう座のバラ星雲の近くを通るなど、写真に撮って楽しむには絶好の経路をたどります。 「天文学の明治維新」は、維新150年の今年、開国によって西洋文明がもたらした天文学の進展を取り上げます。江戸期の太陰暦から明治の改暦によって太陽暦が用いられたことが有名ですが、明治7年(1874年)の金星の太陽面通過や、明治20年(1887年)の皆既日食を観測するために、各国の観測隊が日本にやってきたことにも大きな影響を受けたと言われています。 1,100円 月刊星ナビ 2018年11月号 編:星ナビ編集部 JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、探査対象の小惑星「リュウグウ」へ到着し、タッチダウンとサンプル採取に向けて、降下リハーサルを試みています。また、本体に先駆けて小型探査ローバー・ミネルバを「リュウグウ」に着陸させることに成功しました。 惑星探査ではより長い歴史と実績を持つのがアメリカのNASA。この10月1日に設立60周年を迎えることから、「アポロ計画」、ボイジャーなどの「惑星探査」、「スペースシャトル」、「国際宇宙ステーション」、そしてハッブル宇宙望遠鏡などの「スペース・テレスコープ」と、5つの視点からその歩みを辿ります。 毎年11月号恒例の「世界の星絶景」特集は、「サハラ砂漠」、「カリフォルニアの星空国道」、「オーストラリアのグレートオーシャンロード」、「中国の麗江とインドのラダックで見た皆既月食」、「ドイツのノイシュヴァンシュタイン城」の世界6地点で見上げた星空と、「夜の水の惑星」をテーマにした星景写真を増ページでたっぷりと紹介します。 「天文学の明治維新」の後編は、明治維新以降に西洋の科学を取り入れながら長足の発展を遂げた、日本の天文学の近代化の足跡を振り返ります。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・岡山に東洋一の口径3.8メートルを誇る京都大学の望遠鏡「せいめい」が完成。 ・KAGAYAスタジオのプラネタリウム番組「星の旅‐世界編‐」のナレーションを担当した安元洋貴さんはガチの星景写真ファン。 ・ニューヨークで開催された「NEAF2018」に出展されたマニアックな天文機材。 1,100円 月刊星ナビ 2018年12月号 編:星ナビ編集部 スマートフォンは、天体観測でも大活躍します。日没時刻や月齢などのカレンダーアプリ、星座の見つけ方を教えてくれる星図アプリに、天体望遠鏡を制御するアプリもあります。特集では、そんな「星のスマホアプリ」や天体観測に便利な星ツールを紹介します。 「リュウグウ」に到着した小惑星探査機「はやぶさ2」は、降下リハーサルを行ってきましたが、タッチダウンは来年1月に延期となりました。一方、小型探査ローバーは、「ミネルバ」に続いて独・仏が開発した「マスコット」が着陸に成功しました。 さて、12月といえば「ふたご座流星群」です。「ふたご群」は安定して多くの流星を飛ばしますが、そのスペクトルを撮ることができれば、流星体の成分や流星発光のメカニズムに迫ることができます。そこで、スペクトル写真撮影法と流星発光の物理的仕組みを解説します。 もうひとつの12月の見ものは、3等級まで明るくなると予想されている「46P/ウィルタネン彗星」です。12月中旬には、おうし座のヒヤデス星団とプレアデス星団(すばる)の間を通過し、12月23日には1等星のカペラに接近することから、彗星経路と撮影法を解説します。 星の旅を綴る「星の都の物語」。ベルリン国際航空宇宙ショーと近代ロケット発祥の地ペーネミュンデを訪ね、ロケットの歴史を辿ります。兵器として開発されたV2ロケットは、ミサイルの祖となった一方、人類を宇宙へ運ぶ乗り物へと発展していきました。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・JAXAと欧州の水星探査機「ベピコロンボ」が打ち上げに成功 ・アイスランドでオーロラとともに見上げたジャコビニ群の突発出現 ・天文学を学べる大学と、学部や大学院で天文を研究する方法 1,100円 月刊星ナビ 2019年1月号 編:星ナビ編集部 「火星大接近」や「はやぶさ2」の小惑星リュウグウ到着など話題の多かった2018年も暮れようとしています。その「ゆく年=2018年」を「天文現象」「天文学・惑星探査」「天文機材」「天文普及」という4カテゴリーに分けて振り返ります。 2018年12月にも、注目の天文現象があります。3等級まで明るくなると予想されている「46P/ウィルタネン彗星」が、おうし座のヒヤデス星団とプレアデス星団(すばる)の間を通過し、12月23日にはぎょしゃ座の1等星カペラに接近します。また、日本人もその名称に名を連ねた「C/2018 V1 マックホルツ・藤川・岩本彗星」が、夕方の西の空低くに見えています。 そして、「くる年=2019年」に起こる天文現象を豊富な星図で解説するとともに、カレンダー形式の「星空ハンドブック2019」で1年を概観します。 その2019年、年明け早々の1月6日には、太陽が月に隠される部分日食を日本全国で見ることができます。北の地方ほど食分が大きく、北海道では太陽の直径の5割ほど、関東は4割、九州で3割ほどです。部分日食の観測や撮影は、専用の日食グラスやNDフィルターが必要です。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・夜中に隕石がドーン! 太陽系周遊の終着駅は民家の屋根 ・シュミットがサイトロンの望遠鏡ショールームに合流 ・星ナビ×オリンパス星空写真コンテスト作品募集開始 ・美ヶ原星景写真セミナーで試すタムロンの広角ズームレンズ ・続々見つかる月面アルファベット「月面K」も発見 ・印刷がもたらした改革-新しい視点で感じる天文学 1,181円 月刊星ナビ 2019年2月号 編:星ナビ編集部 デジタルカメラの高感度化によって15秒ぐらいの短い露出でも星が写るようになったことから、星を見に出かけた仲間たちと、「星空記念写真」を撮ることができるようになりました。星を見上げていたり、カメラを構えている友人、そして星仲間との思い出を残すためにカメラの前でしばし動きを止めてみましょう。 天体写真話題では3回シリーズで「ラッキーイメージング」を取り上げます。「ラッキーイメージング」とは、数秒露光といった短い露出で何百枚も連写して、その中からシャープに写ったカットだけを選んでコンポジットしようという手法です。月や惑星の撮影ではおなじみの手法ですが、星雲や星団の撮影にも応用されるようになってきました。 「星の都の物語」は、ドイツ後編です。ドイツには宇宙と人をつなぐものが二つ生まれました。ひとつは、前編で紹介した「近代ロケットの祖・V2」です。もうひとつが人工の星空を作りだす「プラネタリウム」です。1923年、世界で初めてプラネタリウムを作ったツァイスの本拠地イエナを訪ねます。 2019年はアポロ11号の月面着陸から50年にあたります。そこで、CMOSカメラの動画スタッキングで捉えた高解像度画像を使って、月面名所巡りを始めることにしました。新連載「月ナビファイル」第1回は「コペルニクスクレーターとその2次クレーター」を紹介します。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・三鷹の地で天体捜索を語る「第2回新天体捜索者会議」レポート ・クラウドファンディングで実現した岡部隕石落下記念碑と60周年記念講演会 ・「マックホルツ・藤川・岩本彗星」の発見者にインタビュー 957円 月刊星ナビ 2019年3月号 編:星ナビ編集部 小惑星探査機「はやぶさ2」は、しばらく地球から見て太陽の反対側に位置していて、活動を休止していましたが、2018年12月29日にリュウグウ上空20kmのホームポジションに帰ってきました。いよいよリュウグウ着陸(タッチダウン)が行われます。1月初めの記者説明会で、第1回の着陸運用が2月18日開始と発表されました。「はやぶさ2」ミッションレポート特別編では、着陸の手順のほか、以降のミッション全体についてまとめました。 Deepな天体写真「ラッキーイメージング」の2回目は、実際の撮影の手順と、良像を選別してコンポジットする方法について解説します。数秒という短い露出時間で1,000コマ以上撮影し、星がシャープな画像だけを選別してコンポジットすることで、高い解像度を得ることができます。 連載再開「エーゲ海の風」の6回目は、古代ギリシアの詩人ホメロスとヘシオドスを紹介します。ホメロスによる『イリアス』『オデュッセイア』と、ヘシオドスによる『神統記』『仕事と日々』は、後代に続く文学作品や絵画・彫刻・演劇などの芸術作品にも影響を与えました。また、それらの叙事詩には早くも現代に通じる星座が記されていて、古代の星空について私たちの想像を掻き立ててくれます。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・「有楽町の星空で遭いましょう」コニカミノルタプラネタリアTOKYOオープン ・アームストロング船長の半生を描く映画『ファースト・マン』 ・太陽系外縁の探査に壮大な一歩 ニューホライズンズ“最果ての地”へ ・7月2日、南米皆既日食の観測候補地と気象条件 ・しし座を駆け抜ける岩本彗星 957円 月刊星ナビ 2019年4月号 編:星ナビ編集部 2月22日午前7時48分、小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウへの着陸に成功しました。岩石のサンプルを回収するための弾丸の発射も確認され、「完璧な成功」を成し遂げました。運用チームの一番長い日を振り返ります。 特集は星を滲ませる効果を持つ「ソフトフィルター」を使って星景写真を撮影するテクニックを紹介します。近年は星景写真専用のソフトフィルターも開発されるほど大きな注目が集まっています。ますます選択の幅が広がっているソフトフィルターの中から、星景写真撮影に最適な滲みを持つ1枚がどれなのかを考えていきます。 Deepな天体写真「ラッキーイメージング」の最終回となる今回は、CMOSカメラで大切になるゲインとオフセットの設定や、デジタルカメラのカラー画像を使ったLRGB合成によるカラー化について説明します。 「エーゲ海の風」は、古代ギリシアの詩人ホメロスとヘシオドスの続編です。ホメロスとヘシオドスの作とされる詩は、世界最古の文学作品です。これらの作品に記されている星座はほとんどが現存する星座でもあります。作品の中でどのように描かれているのか? どのように解釈されるのか? 前編で紹介した星座をより詳しく見ていくとともに、トロイア戦争と関連する考古学の逸話をたどります。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・4月9日 宵の西の空でおうし座のヒヤデス星団が月に隠される ・「惑わない星」のマンガ家 石川雅之さんがISASの研究者とコラボ ・3・11を忘れない 星空の鎮魂歌「星よりも、遠くへ」 ・人工流星がカギとなる天文部青春小説「流星コーリング」 ・双眼鏡マニア垂涎! 明石へ「中島コレクション」を見に行こう 957円 月刊星ナビ 2019年5月号 編:星ナビ編集部 「宇宙から星を見てみたい」「夜の地球に降り注ぐオーロラの光を見たい」 天文ファンなら誰もがそんな夢を持っています。その夢を実現した元天文少年が、JAXAの油井亀美也宇宙飛行士です。油井さんが国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したのは2015年7月23日から12月11日までの142日間です。その間、ISSから星を眺め、写真を撮って自身のツイッターなどで宇宙の素晴らしさを発信してきました。 特集「宇宙の星」では、油井亀美也宇宙飛行士にインタビューを行ない、宇宙から見た星の写真と宇宙ミッション、将来の夢について語ってもらいました。 「小型鏡筒でダウンサイジング」では、口径50~60mmの小型望遠鏡を写真レンズ代わりに使って身軽に天体写真を撮る方法を紹介します。ビクセンFL55SSと、ウィリアムオプティクスRedCat51を取り上げました。 連載の「エーゲ海の風」は、今回、最高神ゼウスに迫ります。ゼウスはギリシア神話のトップに君臨する全知全能の神ですが、妻ヘラの目を盗んでは、多くの女性と関係を持ちます。なぜゼウスはこうも好色なのか? じつは、古代ギリシア都市国家の形成にその秘密があるのです。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・人工クレーター形成に挑む「はやぶさ2」 ・デジカメの大判化をミラーレス化が加速 CP+レポート ・8年の眠りから目覚めた望遠鏡が活躍する群馬の「くらぶちこども天文台」 ・あこがれのコンソールで星空解説「大学生プラネタリウム」 ・ワーダー博士がご案内「スターカードゲームで遊ぼう」 957円 月刊星ナビ 2019年6月号 編:星ナビ編集部 4月10日、イベント・ホライズン・テレスコープ(Event Horizon Telescope)チームによって、世界6か国で同時に「ブラックホールシャドウ撮影成功」が発表され、まさに「平成」最後の大ニュースとなりました。「平成」の30年間は、じつにさまざまな天文学上の発見や記憶に残る天文現象が起こりました。SL9木星衝突、ヘール・ボップすい星、百武彗星、しし座流星雨、イトカワに着陸した「はやぶさ」、冥王星に初めて探査機が到達、ヒッグス粒子の発見、重力波の検出などです。新年号「令和」の始まりに際し、天文世界でも「平成」の30年を振り返ります。 「Deepな天体写真」コーナーでは、4回シリーズの「都会で星雲を撮る」が始まります。都会で天体写真が撮れないのは、光害で夜空が明るいからです。しかし、特定の波長を選択的に透過させるフィルターを用いれば、星雲の発する輝線だけを捉えることができます。 連載の「エーゲ海の風」の今回の主人公は、ギリシア神話最大最強の英雄ヘルクレスです。ヘルクレスは、多くの彫像やレリーフが残されるなど人気も高く、古代ギリシア全土で愛されました。なぜヘルクレスの活躍はこれほど広範囲にわたっていて、各地で親しまれているのでしょうか。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・野辺山から「すばる」「ALMA」「IAU」まで世界を牽引した海部宣男さんへの献花 ・和歌山市立こども科学館で「コスモリープΣ×ステラドームプロ」 ・7月2日「チリ・アルゼンチン皆既日食」最終案内 ・5年ぶりのアップグレードで宇宙を再発見「ステラナビゲータ11」 ・「はやぶさ2」ミッションレポート リュウグウに穿った人工クレーター 957円 月刊星ナビ 2019年7月号 編:星ナビ編集部 1969年7月21日(日本時間)、アポロ11号のアームストロング船長が月に降り立ちました。あれから50年。多くの人はそのことを歴史のひとコマとして理解するようになってきています。しかし「アポロ計画」は人類が行ったプロジェクトの中でも特筆に値するものでした。人が月に行き、安全に帰ってくるためには、ひとつひとつ技術を積み重ねる必要がありました。 アポロ11号月面着陸50年記念企画「アポロ計画全記録」では、いま一度アポロ計画を振り返り、人類が半世紀前、何を成し遂げたのかを詳細にまとめました。折しもいま、再び人類は月を目指そうとしています。アポロ計画を振り返ることは、人類が次の時代、何を目指すべきなのかを知る手がかりになるはずです。 連載の「エーゲ海の風」の今回の主人公は、ギリシア神話の英雄たちを育てた賢人ケイローンです。ケイローンは下半身が馬で上半身が人間の姿をしていて、いて座のモデルとされています。なぜケイローンは半人半馬の姿をしているのでしょうか。また、どうやってヘラクレスやアスクレピオス、イアソンを育てたのでしょうか。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・「はやぶさ2」ミッションレポート 人工クレーター発見! 第2回着陸はどこに? ・東アジア最大の口径3.8m 岡山で産声をあげた「せいめい」 ・五藤光学「オルフェウス」と、「ステラドームプロ」の初コラボ ・公開天文台のさらなる発展を目指す「台長会議」開催 ・illyが歌う宇宙 星空シリーズアルバム始めました 1,222円 月刊星ナビ 2019年8月号 編:星ナビ編集部 7月21日(日本時間)は人類の月面着陸から50年です。アポロ計画は米ソ冷戦という国家間の対立によって生み出されたものですが、一方で科学、とりわけ惑星科学に「大きな一歩」をもたらした計画でもありました。この節目の日を迎えるにあたって、アポロがもたらしたサイエンスを振り返ります。 宇宙飛行士たちによって持ち帰られた月の石の分析や、月面に設置された地震計などのデータから、内部構造やクレーターの成因などの「現在の月」だけでなく、誕生の筋書きや年代史といった「過去の月」までもが見えてきました。月探査計画について解説するとともに、それらに貢献した情熱的な地質学者のドラマを紹介しています。 特別付録は「アポロ計画クライマックス」と「月面マップ」のポスターです。地名やクレーター名を記した月面の詳細な地図を眺めれば、気分はムーンウォーカー。 ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。 ・星空スッキリ! ケンコー「スターリーナイト」フィルターで光害色を整える ・「はやぶさ2」ミッションレポート 人工クレーター近くへの2回目のタッチダウン ・「トモエゴゼン」が射抜く新天体 105cm木曽シュミットのリニューアル ・夜空を覆う光の網 スターリンク衛星は天文学の脅威となるか ・illyが想いを込めて星空を歌うニューアルバム「One small step」 ・月面着陸から50年! 関連グッズやイベントをチェック ・7月17日 冥王星による恒星食 沖縄などで食、西日本で接食の可能性 1,008円 123 TOP 電子書籍(本・小説) 編:星ナビ編集部