ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる
安田理央
「『陰毛はどこから来たのか、陰毛とは何か、陰毛はどこに行くのか』とはゴーギャンの名高い絵のタイトル、というのは嘘で、『陰毛』ではなく『人間』だ。だが、この本の読者は、大河ドラマのような陰毛の歴史を見て、そう呟くに違いない。ちなみに、ゴーギャンも陰毛はばっちり描いてます」と、高橋源一郎(作家・明治学院大学教授)さんも大推薦!! ヘアヌード30周年特別書き下ろし。
ヘアー、それはたかが陰毛であり体毛に過ぎない。しかし、女性のそれが見えたか、見えないか。見せようとする側と決して見せまいとする側は、泣き笑いかつ死に物狂いの戦いを繰り広げてきた。その攻防の歴史を追うことは、日本人にとっての猥褻観とは何かを突き詰めることであり、否定しようのない日本文化史なのである。(「はじめに」より)
【目次】
はじめに 日本人にとって陰毛とはなんだったのか
第一章 陰毛をめぐる世界史
第二章 奪われた日本の陰毛
第三章 陰毛闘争
第四章 ヘアヌードの誕生
第五章 ヘアヌードの終焉
終章 そして誰も陰毛を語らなくなった
おわりに 結局、陰毛は猥褻なのだろうか 1,980円