BIOPHILIA 電子版第8号 (2014年1月・冬号) 特集 介護ロボットが超高齢社会を支える時代がやってきた
安部 伸治
特集
介護ロボットが超高齢社会を
支える時代がやってきた
40年後には高齢化率が44%の時代を迎えるといわれている日本。出生数の低下に
ともない高齢化率が増加の一途をたどるわが国では、国民一人ひとりの健康寿命の延
伸が大きな課題となっている。
その一方では、介護保険に関連する山のような課題。介護保険は、2000年の介護
保険制度スタート時と比べ、改正のたびに利用しづらいものとなっている。国が提唱
する健康寿命の延伸とは、いいかえれば“死ぬまで自立”が求められる時代を迎えた
ということでもある。
このような社会を背景に、現在、工学分野では高齢者の自立支援型のロボットや介
護者の負担軽減を目的とするロボットなどの開発が進められている。今回の特集では、
すでに実用化されている製品の紹介も含め、東京都に本社を置く菊池製作所、首都大
学東京、広島工業大学、中京大学での取り組みを見てみたい。 943円