経営者のゴールーーM&Aで会社を売却すること、その後の人生のこと
芳子ビューエル
人は皆、齢を重ね、次の選択をしなくてはならないタイミングがやってきます。
経営者の場合、会社にとっての次の選択も考える必要があります。
その際、役立つのが、M&Aの知識です。
これは実際、地方都市でM&Aを体験したからこそ、言えることです――。
経営者がゴールを迎えるにあたって大事なことを教える1冊。
地方在住の経営者にとって課題である後継者問題を解決し、
経営者が次の人生を楽しめるようになる考え方、方法を伝える。
10数年前、日本の国内企業の3分の2にあたる65.9%が後継者不在という事態であったが、
M&Aが日本に浸透してきたことで、2022年60%を割るなど、結果が出ている。
地方では、まだまだM&Aが怖いものと思われているが、
M&Aを活用すれば、地方でも、新しい会社の在り方、生き方は見つけられるということだ。
本書は、
地方起業の経営者が、自分の求める経営者としてのゴールをいかに迎えるとよいか、
そのために、M&Aをどのように使えばよいかを、
実際に地方でM&Aを行うことで成長企業に変えた女性経営者が
プロとしてではなく経営者として実直に話しているため、M&Aの実態がわかる。
■目次
●第1章 経営者としてのゴールを満足する形で迎えるために知っておきたいこと
―M&Aを選択肢として持つことの必要性―
・経営者として満足のいく幕引きを考え始めた、ある経営者の話
・後継者がいないならM&Aでの事業継承は一つの選択
・M&Aは次のステージの成長戦略にもなる
ほか
●第2章 M&A前夜
―私がM&Aを決断した理由―
●第3章 M&Aを考えるうえで経営者が注意するべきポイント
―手順と流れを理解しておくことでよりよい形になる―
●第4章 経営者のゴールの先に人生のゴールがある
―M&Aを終えた後の生き方―
■著者 芳子ビューエル
株式会社アルトスター代表取締役
株式会社アイデン代表取締役 ウエルビーングアドバイザー、北欧流ワークライフデザイナー
群馬県高崎市出身。
ブリティッシュコロンビア州公立ダグラスカレッジ卒業後、
Benndorf-Verster LTD. に第1号女性営業マンとして採用され、入社後6カ月でトップ営業となる。
大学在学中に結婚したカナダ人男性、長女と共に帰国。
1989年に株式会社アペックス、
2006年に株式会社アルト(2020年アルトスターに名称変更)を設立。
3人の子供を育てながら会社経営を行う。
2012年に株式会社アペックスをM&Aで譲渡するも、
その後8年間取締役社長を務め、年商約44億円の企業に成長させる。
現在は株式会社アルトスターと株式会社アイデンの代表取締役社長を務める傍ら、
北欧雑貨を扱う店舗「リッカ(Lycka)」の経営と、
心と体の健康をサポートするサロン「マインドサプリ」を運営し、
M&A後の新たな人生を謳歌している。
また、地方企業経営者のM&Aの経験についての講演、
コンサルティングの依頼が絶えず、さまざまな形で情報を発信している。 1,760円