風と木の詩

あらすじ

――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第1巻!

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  • 風と木の詩 (1)
    風と木の詩 (1)
    ――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第1巻!
  • 風と木の詩 (2)
    風と木の詩 (2)
    彼らは青春のただ中にいる――。衝突しながらもセルジュはジルベールと真っ直ぐに向き合い、友だちになろうとするが、それに猛反対する級友らと衝突してしまう。外出日で街に繰り出しても、頭を過ぎるのはジルベールのことばかり……。ジルベールの悪いうわささえ心の枷にはならず、より一層真摯に彼と向き合おうと決意するセルジュであったが――!? 19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第2巻!
  • 風と木の詩 (3)
    風と木の詩 (3)
    クリスマス休暇――ジルベールが残る学園を離れ、パスカルの家で過ごすことになったセルジュは、自分とは無縁のようにも思える平和な人々の中にも悩み、悲しみがあることを知る。パスカル家を後にし1人学園に戻ったセルジュを待っていたのは、抜け殻のようになったジルベールの姿だった。まるで別人のように弱々しいジルベールに助けを求められたセルジュは、戸惑いながらも彼を抱きしめ一夜を過ごす。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第3巻!
  • 風と木の詩 (4)
    風と木の詩 (4)
    時は遡り、1872年初秋のマルセイユ――“海の天使(ケルビム・デ・ラ・メール)”城に戻ったオーギュスト・ボウが目にしたのは、愛もなく、育てる手もなく、未来も望まれぬまま育った、5歳のジルベールだった。野生児に等しい純真無垢なジルベールを前にしたオーギュストの瞳には不穏な光が宿り――。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第4巻!
  • 風と木の詩 (5)
    風と木の詩 (5)
    ボナールに陵辱され茫然自失のジルベールを、オーギュストは抱いた。存分に愛し、そして支配するため――。自我を取り戻し、性愛(エロス)をあるがままにからだで理解したジルベールは、狂おしいほどオーギュストの愛を求める。しかし、オーギュストの心は硬く閉ざされたままだった。心の隙間を埋めるかのように、パリの社交界で愛(エロス)の輝きをましていくジルベールであったが……!? 19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第5巻!
  • 風と木の詩 (6)
    風と木の詩 (6)
    パリ社交界の夢では満たされない、愛への……オーギュストへの渇望に身を焦がしたジルベールは、雨の中。辿り着いた先は――かつてジルベールを陵辱したボナールの屋敷だった。その様子を馬車から楽しげに見届けたアリオーナ・ロスマリネはオーギュストの屋敷を訪れ、ある取り引きを持ちかける。交差する想いの行方は……!? 19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第6巻、ジルベール編…完結!
  • 風と木の詩 (7)
    風と木の詩 (7)
    1865年――セルジュの父・アスランは、18歳の若さでバカロレアに合格。そして、父であるバトゥール子爵からパリの屋敷を譲り受け、入学まで一年間の自由を得る。セルジュは限られたこの“時間”を無駄にすまいと心に誓い、古書店で見つけた日記を紐解いた。自分の過ごした“時間”を書き綴るために――。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第7巻、セルジュ編…開幕!
  • 風と木の詩 (8)
    風と木の詩 (8)
    オペラ座で出会った女性パイヴァに一目で恋におちたアスラン。彼女が侯爵をパトロンにもつ高級娼婦であることを知っても、その心は冷めることなく想いは募るばかり。そして、アスランのパイヴァへの恋慕というスキャンダルは次第に社交界にも広がり……アスランは決断を迫られる。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第8巻。
  • 風と木の詩 (9)
    風と木の詩 (9)
    アスラン亡きあと、セルジュは後継者としてバトゥール子爵家に迎えられた。今までとはまるで違う日常に戸惑い、離れ離れとなった母への思慕を募らせながらも、見る見る間に子爵家にふさわしい礼儀作法を身につけていくセルジュであったが――!? 19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第9巻、セルジュ編…完結!
  • 風と木の詩 (10)
    風と木の詩 (10)
    ラコンブラード学院総監室近くの客間――ジルベールは授業中にもかかわらず、艶やかな声を漏らしていた。総監ロスマリネの怒りを、あえて買いたいのだといわんばかりに。そんなジルベールの瞳は、ロスマリネの無二の親友だというA棟監督生・ジュール・ド・フェリィをとらえ、妖しく煌めいた――。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第10巻!
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レビュー・口コミ(5件) 一覧へ

  • 以前NHKでやっていた、BSマンガ夜話で、日本の少女マンガの歴史を変えた作品の一つだと言っていた作品です。萩尾望都さんのポーの一族とこの作品とあと作者は忘れてましたが、あきよしかく語りきだったと思います。
    5点
    たけざえもんさん
  • 遥か昔の中学生の頃夢中になった作品です。このマンガ以前、以後と言えるほど凄い衝撃と影響を受けました。
    5点
    寒がりで暑がりでーすさん

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