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  • 石持浅海の日常の謎系短編集。この著者の書く日常の謎はどれも面白いが、これも例外ではなく、とてもおススメできる作品。短編小説は冒頭で舞台設定が味気なく列挙されて、興醒めしてしまうことも多いが、この短編集はそういったストレスを感じさせず、とても読みやすい。また、表題作の「賢者の贈り物」や収録作の「泡となって消える前に」は特に登場人物の心理と謎とがうまく結び付いていて面白い。短編集といえども、一つ一つのストーリーがとても読み応えのある作品。

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    shidenurさん
    2015/04/17