茜色の空
有波次郎長 1,100円
あらすじ
人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。
ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。
有波 次郎長
1955年生まれ 新潟県燕市出身
千葉県 埼玉県の中学 高等学校で約40年間英語を教える。
短歌歴は短く、本格的に始めたのは最近、教員を引退してからである。最近の受賞歴は、川口市の短歌大会、伊藤左千夫短歌大会、幻冬舎短歌コンテストなど。歌誌・短歌人に一時在籍。
古希越えの人達のスローライフをユーモラスに描いた【古希越えの人々】
突如訪れたコロナとの共存の時代への戸惑いや苦悩を吐露した【コロナ禍】
「アジア」「コロナ狂歌」「最後の恋」など多彩な切り口から、世の中を真っ直ぐに見つめ、魂を震わせ歌い上げた短歌を多数収録。
【収録歌より】
マスク越し目尻に見せるささやかな笑顔が一瞬「分断」を解く
自分という人に初めて会えたよな気がする君を抱きしめた時
この時代生きる人みな大谷世代、ゴクンゴクンとアメリカ飲み込む
崩れゆく医療崩壊泣く暇もない人たちが食い止めている
ふーふーと冷まして満月一口に頬張りたいとせがむ幼子
この世からいつか消え去る宿命が些事なることに思える夕焼け
- ジャンル
- 出版社