字 ラストタンゴ・イン・パリ

半世紀近く前の映画です。
その内容の過激さから裁判沙汰にまでなった話題作。
しかしストーリーは当然過激な部分もありますが、どこか情緒を感じる良い映画だと思います。

有名な名作らしいがちょっと古いのかわかりにくい
哲学?芸術?街並みはきれい。

説明とは裏腹にしんみりした映画です。刺激的なシーンは多いですが、どれも切なく淡々と描かれていて、登場人物の心の寂しさが伝わってきました。主人公、ヒロインとも役者の演技が素晴らしかったです。

大人ぢゃない人は観ないほうがいい。公開当初は物議を醸し出し、裁判に迄、発展、有罪判決となってしまった映画。だが、今観るとある意味、時代の違和感がない。まして、卑猥なものなどは感じない。
男女の業、性で繋がるもの、繋ぎ止めておけないもの…頗る深く美しい斬新な表現。マーロン・ブランドの演技は息を呑む。佇まいで、動かずに存在感を出す。ポルノに成り下がりそうな非常の男女関係のストーリーの流れを高尚な域まで押し上げている。
役者として不遇な時期を過ごし、映画公開後、過酷な私生活を背負う彼は悲劇だが、彼が一流で有ることを魅せつける一遍。