女渡世人 おたの申します

01:42:57
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330円 大阪に現れた小政は、博徒・南田一家の賭場で宇野の船宿・浜幸の息子良吉を徹底的に負かしてしまう。千円の借金を背負った良吉は、この博奕がイカサマだとケチをつけて、小政に刃を向けるが、同じく草鞋を脱いでいた梅田の銀三が飛び出し、良吉は殺されてしまう。胴師を勤めた小政は、掟から賭けの借金取立を引き受けるとともに、良吉に対する多少の憐れみもあって、彼の故郷・宇野へと旅立つ。その途上、元筋者のやくざで、今は渡り床職人として旅をする音羽清次郎と出会った小政は、いつしか清次郎の人柄に魅せられてしまう。宇野へとやって来た小政は、浜幸とその盲の妻おしのに歓待されるうちに、二人の暖かい心に打たれるのだった。浜幸は、良吉が背負った借金の千円をつくるために、船宿の権利書を担保に金融業者の小西から金を借り受けるが、小西は暴力団滝島組とつながっており、権利書が滝島の手に渡ってしまう。この街に遊郭をつくろうと浜幸の土地を狙っていた滝島は、これを楯に浜幸やそれに並ぶ長屋の住人に嫌がらせを表面化させる。小政は、借金を受け取ったものの、こうした状況を知り、滝島組に乗り込んで、権利書の返却を求めるが、滝島はガンとしてこれを受け入れなかった。その頃、小政に横恋慕する銀三がこの宇野にやって来ていた。ある夜、銀三はバッタリ清次郎と出遭う。清次郎は弟の勘次郎を殺した銀三を捜し続けていたのであった。だが、浜幸に恩義のある清次郎は、船宿の権利書と引き換えに銀三を見逃す。権利書が無事浜幸に戻ったのもつかの間、滝島組の人夫の三蔵が逃げ出し、浜幸が三蔵を匿うことに…。これが、滝島に知れ、権利書の一件の腹いせに銀三を使って、浜幸を刺し殺すのだった。義理ある南田親分、滝島、銀三に対する怒りが徐々に膨れあがっていく小政。そして、浜幸の死を知り、駆けつけた清次郎とともに滝島組へと消えていくのだった…。
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  • スタッフ
    企画 : 俊藤浩滋、日下部五朗 脚本 : 笠原和夫 撮影 : 山岸長樹 音楽 : 渡辺岳夫 監督 : 山下耕作
(C)東映

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